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Le Livre des solutions

映画
09 /17 2023
いつも終わりかけの映画を慌てて観に行くことが多いけど、今日は珍しく出たばっかりの作品。待ち望んでいたという訳ではなく、午後は雨の予報だったので、時間が合うのがこれしかなかった(笑)

livredessolutions.jpg 「LE LIVRE DES SOLUTIONS」
Sortie le : 13 septembre 2023
De : Michel Gondry
Avec : Pierre Niney, Blanche Gardin, Frankie Wallach ...
あらすじ 映画監督のマークは、プロデューサーに意見を言われるのを我慢できず、数人のスタッフを連れてセヴェンヌの田舎へ逃げる。叔母のドゥニーズの家で映画の編集を終えるためだったが、そこで幼い頃タイトルを決めたきり、中身を書いていなかった「解決法の本」を書き始める…。

ミシェル・ゴンドリー、久しぶりに名前聞いたと思ったら、前作が2015年、私が観たのとなると10年前の「L'Ecume des jours」以来。ファンタジックだったり、ちょっと訳分らん作風なのは相変わらずですが、今回はピエール・ニネ扮するマークが監督本人っぽい。映画を作る話だから、経験を基にした裏話になるのは当然として、ここまでいっちゃってないかも知れないけど(笑)、こういう人なんだろうなあと匂わせる点満載。映画を作ってる途中なのに、本を書き始めちゃうとか、楽譜も書けないのに音楽も作っちゃうとか、バンド組んだり、漫画を描いたりもしているゴンドリーそのもの。でもニネがこういうコメディをやると、怒りっぽくなった時は本気で怖いので、なんか笑えないというか。コメディに必要な軽さが足りないので、彼はシリアス路線で行く方がいいと思います(笑)
逆に編集技師役のブランシュ・ガルダンはこの前の「Yannick」にも出ていたけど、もともとスタンダップコメディをやったりしているお笑い畑の人なので、間が絶妙に上手い。ちょっと役柄がワンパターンなのがかわいそうだけど、彼女の低めの声とゆったりした喋り方で入れるツッコミが最高。
ゴンドリーと言えば、かつては有名ミュージシャンのPVを多数手がけて映像作家として有名な人なので、スティングの登場はその縁かな?何度かテレビで素の(ってカメラの前だけど)スティングを見たことあるけど、フランス語も上手で飾らない人柄ですごい感じのいい人なのよね。ちょっと映画出てよ!いいよー!ってすぐOKしてくれそう。

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La Beauté du geste / ケイコ 目を澄ませて

映画
09 /15 2023
去年末公開された日本映画がもうフランスにやってきました。

beautedugeste.jpg 「LA BEAUTÉ DU GESTE」

Sortie le : 30 août 2023
De : Sho Miyake
Avec : Yukino Kishii, Tomokazu Miura, Masaki Miura ...
あらすじ 先天性の聴覚障害を持つケイコは東京の下町のボクシングジムに通っている。プロになり、2回勝利を収めたものの、このまま続けるべきかどうか迷っているところへ、ジムが閉鎖されるという…。

主人公のケイコが喋らないので、とにかく静かな映画。音がないということだけでなく、話自体も静か。ボクシングという激しいスポーツを取り扱っているにしては、異常なぐらいというか…、もうちょっと試合のシーンは激しくしてメリハリをつけた方が良かったのではという気が。
日本映画を観ても私が知らない人ばかりなのは当然なんですが、今作に関しては結構知ってる人が出てた(笑)。しかし、三浦友和にはびっくり。全然分からなかった。最近の彼を観てなかったからというのもあるけど、それにしたって面影があってもよさそうなもんなのに。そして妻が仙道敦子っていくら何でも若すぎる(笑)。彼女はすぐ分かりましたよ~、全然変わってないもんね。ケイコの弟役の佐藤緋美くんは、チャラと浅野忠信の息子かあ。親の世代しか知らない私にはなんか感慨深いというか…。
主演の岸井ゆきのちゃん、もちろん知りませんでしたが、難しい役の上にボクシングまでこなして、いい役者だなと思いました。
仏題の"geste"は身振り、または行為という意味。ボクシングや手話の動作の美という意味にも取れるし、彼女の取った行動の美とも取れる。原題とはずいぶんかけ離れてますが…。

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ラグビーワールドカップ開幕!

ニュース
09 /09 2023
いよいよラグビー始まりましたね!前回フランスで開催された2007年の時は、セバスチャン・シャバル選手の一大ブームが起きて盛り上がりましたが、今回は飛び抜けて目立つ選手はいないものの、着実に勝っていく感じで期待できそうです!
開幕戦の相手がオールブラックスと決まった時から、これ以上はないカードと言われていましたが、フランスチーム、期待に応えてくれました!



開会式のセレモニーは、来年のオリンピックの前哨戦?みたいな妙に「フランスっぽいもの」をアピールしようとした演出で、ちょっと訳分からん感が溢れていて不安になりましたが(-_-;)

日本も前回の開催国で盛り上がったようなので、前回以上を目指して頑張って欲しいなあ。なんといっても、今回は地元開催なので予選から全試合が地上波で放映。パブやファンゾーンに出かけなくても、日本の試合も全部見れるのが嬉しい。
ボルドーでも1次リーグの5試合が行われるので、ファンゾーンができているのですが、なぜかいつものカンコンス広場ではなく、サン・ミッシェルの河岸沿いにあるスポーツコーナー。車道がすぐ横を走っているし、広さもそんなになく、最寄りのトラムの駅も一つしかないので、人が集中すると危険なのでは?という意見もありますが…。今週はまだ暑すぎて、行く気にもなりませんでしたが、涼しくなったら行ってみようかな。

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バカンス明け

猫の日常
09 /07 2023
この夏最後のミニバカンスに出かけようと思っていたら、ピッタリその日から猛暑復活。暑いのは嫌なので、ブルターニュに行こうと決めていたのはいいが、9月だというのにブルターニュまでが暑い。しかも、もともと暑い地方じゃないのでホテルに冷房が付いていなくて、ちょっと辛かった(-_-;)
ま、でもしっかり夏のバカンス気分満喫で帰ってきました。
夕方うちに着いて、荷物を片付けていたら、テラスにブブールちゃんが!去年同様3カ月のバカンスから戻ってきたようです。留守の間水やりをお願いしていたお姉さんは、ブブールちゃんが戻ってきたことを知らなかったので、同じ日だったのかな?

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遠慮なくすぐうちに入るブブールちゃん。

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一通り見回りして…

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テラスで寝ます。

バカンス中は、あちこちでおやつを貰ったりしなかったのか、ほっそりしていました。
もうブブールじゃないね(笑)
やっぱりかわいい。

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Yannick

映画
09 /01 2023
去年も2本出たというのに、半年余りでまた新作と精力的なカンタン・デュピユー。前作も短かったけど、今回は1時間余りと中編と呼んでいいほどの短さ。

yannick.jpg 「YANNICK」
Sortie le : 02 août 2023
De : Quentin Dupieux
Avec : Raphaël Quenard, Pio Marmaï, Blanche Gardin ...
あらすじ 劇場で « Le Cocu »を観ていたヤニックは、芝居があまりにつまらないので席から立ち上がって抗議する。一旦は帰りかけたが、せっかくのお出かけを台無しにされたことを許せず、強硬手段に出る…。

劇場が舞台で、登場人物はそこに缶詰めになっていて動かないので、これ自体が舞台劇スタイル。ヤニックを務めるラファエル・ケナールは特徴のある顔と声で、デュピユー始め結構色んな映画にチョイ役で出ていて見覚えはあったけれど、これが初の主演。この映画自体はデュピユー作品にしてはヘン度がかなり低い(笑)というか、ヤニックのキャラを除いては特に変なところはない。途中からサスペンスっぽくなって緊張感もあるし、ラストは結構意外な展開ということもあってか、かなり商業的にも成功しているようです。
カンタン・デュピユーぐらい知名度のある監督が、こういう低予算映画のお手本みたいなのを作るところがやっぱりヘンなのかも(笑)

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