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Monsieur(Sir)

映画
01 /18 2019
いわゆるボリウッドじゃないインド映画。

monsieur.jpg 「MONSIEUR」
Sortie : le 26 décembre 2018
De : Rohena Gera
Avec : Tillotama Shome, Vivek Gomber, Geetanjali Kulkarni, Rahul Vohra, Divya Seth Shah ...
あらすじ ムンバイの富裕層の息子アシュウィンの家で家政婦として働くラトゥナ。何もかも恵まれているように見えるアシュウィンが、実は自分の夢を捨てて父の仕事を手伝っていることをラトゥナは察している。彼女は家族の為に学業を諦めて働いているが、自分のやりたいことを諦めた訳ではない。全く違う世界に生きる二人が、日々のやり取りの中でやがてお互いを理解し合ってゆく…。

21世紀のこの世の中、西洋諸国ではもうなかなかお目にかかれない「身分違いの恋」というシチュエーション。インドだってムンバイはニューヨークや上海のような高層ビルが林立する大都会なのに、依然として存在するカースト制度。そこに暮らすアメリカ帰りのアシュウィンは自分とラトゥナを隔てるものになじめないし、田舎育ちのラトゥナは伝統や風習から自由になり切れない。
新しい道を切り開いていこうとする逞しいラトゥナと、固定観念に縛られないアシュウィンの2人が清々しい佳作。
インドのピトレスクな映像もちょっぴり挟んで、なかなか見どころの多い映画になっています。しかし、ラトゥナが作る料理のおいしそうなこと…。特に、アメリカナイズされたご主人様用じゃなくて、自分用のタリーが(笑)

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Pupille

映画
01 /03 2019
今年の初映画は、地味なフランス映画…かと思ったら満員御礼。

pupille.jpg 「PUPILLE」
Sortie : le 5 décembre 2018
De : Jeanne Herry
Avec : Sandrine Kiberlain, Gilles Lellouche, Élodie Bouchez, Olivia Côte, Clotilde Mollet ...
あらすじ 匿名出産で生まれたテオは、生みの母に親権を放棄され、養子縁組に出される。2カ月間は母に取り消す権利がある為、その間の仮の受け入れ家庭探し、正式な養母の選択と、社会福祉事務所はフル回転。養子を希望して10年が経つアリスに、遂にその日がやってくる…。

公開から5週目で、確かにホールも小さいし、1日2回の上映だけど、なかなか満員ってことはないものです。お客さんが少ないから上映回数が減っているんですものね。しかし、実は2週間ぐらい前、その時は中ぐらいの大きさのホール、しかも平日の昼間で空いているはずの時間帯だったのに、満員で諦めたという過去が。確かに今バカンス中で、大人向けのいい映画が少なく、あんまり観るものないなあ、という感じなので、集中してしまっているのかもしれませんが…。
ともあれ、観終わった感想として、人気も納得。匿名出産と養子縁組のプロセス、なかなか知ることのない世界が偏ることなく丁寧に描かれている。母親をケアし手続きをする人、2カ月面倒を見る人、養父母候補者を何年にも渡って観察する人…、たくさんのソーシャルワーカーが出てきますが、彼らの目的はただ一つ、子供が幸せになれる親を見つけること。主流のエピソードではないけれど、施設にいる子供に時々会いに来る実母たちも登場します。
サンドリーヌ・キベルランはその子供たちの面倒をみたり、母親と面談したり、テオの家族にジル・ルルーシュを推薦したりと忙しく活躍するさばさばとしたキャラなのに、子供たちやルルーシュに対しては表情豊かで愛情たっぷり。彼女は芸達者なことで有名ですから不思議じゃないけど、ルルーシュはびっくり。赤ちゃんの優しいパパ役なんて、まず思いつかない(笑)
エロディ・ブシェーズは久しぶりに観ましたが、エキセントリックな役が多かったけど、今回は割と大人しい。でもやっぱりちょっと変…、と言うか喋り方がなんか精神が不安定な人っぽいのよね。ここではそういう役ではないと思うんですが…、だったら赤ちゃん任せられないもんな(-_-;)
タイトルのピュピーユはpupille de l'Etat、匿名出産で生まれた子供=国家援助を受ける孤児のことですが、瞳の瞳孔を指す単語でもあります。

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Leto

映画
12 /19 2018
今年のカンヌ・サウンドトラック賞(ジャーナリスト投票による音楽賞)のロシア映画を観てきました。

leto.jpg 「LETO」
Sortie : le 5 décembre 2018
De : Kirill Serebrennikov
Avec : Roman Bilyk, Irina Starshenbaum, Teo Yoo, Filipp Avdeyev, Evgeniy Serzin ...
あらすじ 80年代初め、レニングラード(現在のサンクトペテルブルク)の夏。ペレストロイカ前のソ連では、ルー・リードやデヴィッド・ボウイのレコードは闇市でやり取りし、ロックコンサートはアンダーグラウンドで行われていた。人気バンドZooparkを率いるマイクと妻のナターシャは若いミュージシャン、ヴィクトル・ツォイに出会い、彼の歌に魅了される…。

ロシア映画というだけで珍しいですが、更にソ連時代で西側の音楽を聴く若者たち、という完全に未知の世界。80年代にも拘らず、モノクロの映像もあってかなり時代を感じる。それに、彼らが聴いているアメリカやイギリスの音楽は、60年代、70年代のもの。リアルタイムで聴けてないのね…、とちょっと不憫にもなる。なので、私的にはロックというよりはフォークな感じ。まあ、ボブ・ディランもロックにカテゴライズされているなら、これもロックなんでしょうけど。
マイクもヴィクトルも実在したミュージシャンで、特にヴィクトルはロシアの音楽シーンに多大な影響を与えたらしいのですが、1990年に僅か28歳で事故死。マイクも翌年に亡くなっていて、2人ともペレストロイカ後のロシアを知らずに逝ってしまったんだと思うと残念な気もします。彼らが今も生きていたら、西欧でも彼らの歌を聴くことがあったかな…、なんて。
タイトルのLetoはロシア語で夏の意味。バルト海ではしゃぐ若者たちのシーンも出てきますが、真夏でも泳げるほど温かいのかなあ…?

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Ma mère est folle

映画
12 /18 2018
ファニー・アルダンの息子を演じる歌手のヴィアネー、俳優デビュー作。

mamerefolle.jpg 「MA MÈRE EST FOLLE」
Sortie : le 5 décembre 2018
De : Diane Kurys
Avec : Fanny Ardant, Vianney, Patrick Chesnais, Arielle Dombasle, Jules Rotenberg ...
あらすじ ニナは悪気はないがぶっ飛んだ母、バティストは真面目な息子。2年前から建築家としてロッテルダムで働く息子の元に、前触れもなく母が現れるが、その目的とは…?

久しぶりにファニー・アルダンを観たと思ったけど、今ログを見たら去年の夏にも主演映画があった(-_-;)
ここのところ、ぶっ飛び系が定番になりつつあるような。元から独特の雰囲気がある彼女ですが、昔のような色っぽい役はもう回ってこないのかな…。お年もお年ですしね(笑)
そして、なぜヴィアネーが抜擢されたのかも謎なんですが、歌っている時には結構特徴のある声だと思っていたけど、節回しが特徴的なだけで、声自体はそうでもないのか、話していると普通な感じ。
軽いコメディですが、ロッテルダムも良さそうだなあ、と行ってみたい気にさせられるロード・ムービー的側面もあり、パトリック・シェネ、アリエル・ドンバルと大御所世代で周りを固めているのもなかなか新鮮。

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Le Grand bain

映画
12 /14 2018
フランス映画界きっての有名俳優よりどりみどり。

legrandbain.jpg 「LE GRAND BAIN」
Sortie : le 24 octobre 2018
De : Gilles Lellouche
Avec : Mathieu Amalric, Guillaume Canet, Benoît Poelvoorde, Jean-Hugues Anglade, Virginie Efira, Leïla Bekhti, Philippe Katerine, Félix Moati ...
あらすじ 2年前から失業中で、鬱になっているベルトランは、娘と出かけたプールで男性シンクロナイズドスイミングのメンバー募集の張り紙を見つける。元チャンピオンのデルフィーヌがコーチを務めるチームは、「負け組」男たちの集まりだった…。

監督のジル・ルルーシュ(今回は出演なし)が、俳優仲間を集めてわいわい楽しく撮った風のイメージで、もっとガハガハ笑える話なのかと思ってたら意外とシリアス。若くもスタイルがよくもない男たちが水着姿、というところで誰もが連想する「フル・モンティ」のシンクロ版、なのですが、ご本家同様、ちょっと社会派な内容。チームの8人の男たちはそれぞれ鬱だったり、お金に困っていたり、彼女ができなかったりと、問題を抱えている。一方コーチのデルフィーヌも競技を引退してからアル中で、チームの指導もおざなりになっている。そんな彼らが、一生懸命大会に向けて練習する一方で、お互いの悩みを分かち合いつつ前向きになっていくウツクシイお話(笑)
一般的に見て、アマルリックをはじめ年齢の割に(一人ピチピチもいるけど)みんな引き締まっている方なんですが、サウナでだらだらしているシーンとかが多く、ぽよんと見えるように撮られています。特にフィリップ・カトリーヌの文字通り体を張った演技!(笑)。あと、かつて数多く全裸シーンをこなしていたジャン=ユーグ・アングラードが、売れないミュージシャン役でぼさぼさの長髪に干からびたボディというのも…、時代を感じますねえ…。この中で最年長、アマルリックやプールヴォルドと比べても10歳も上で、まだ水着姿を披露できるんだからさすがというべきか。

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