FC2ブログ

Girl

映画
11 /12 2018
今年のカンヌのある視点部門に出品され、カメラ・ドール及び主演俳優賞を受賞した話題作。

girl.jpg 「GIRL」
Sortie : le 10 octobre 2018
De : Lukas Dhont
Avec : Victor Polster, Arieh Worthalter, Oliver Bodart, Tijmen Govaerts, Katelijne Damen ...

あらすじ 15歳のララはバレリーナのエトワールになるのが夢。父の後押しを受けて、最高のバレエ学校へ入学するが、慣れないトウシューズに苦しみ、体は思い通りに動かない。というのも、ララは男の体を持って生まれたのだった…。

トランスセクシュアルの子が主人公だということは最初から知っていたけど、映画の冒頭で、かわいいすらりとしたどう見ても完全に女の子なララが落ち着いた低い声を出すので軽く驚いてしまった。主演のヴィクトール・ポルステール君、ダンサーだそうですが、彼の受賞は「男優/女優賞」の区別がされなかったとか。バレエをやってる男の子は、腕の動きとか女性っぽいから、この役もそれほど無理なくできたのかもしれないけど、でもトウシューズは大変そう…。
批評家には絶賛されているこの映画、一方でトランスやLGBTの団体などからは非難されているようです。まあ、それも分かるような気がする。観ていてかなり辛い部分が多いし、外見の違いにこだわり過ぎているところが執拗に繰り返される。その上に、体の線が思いっきり出てしまうバレエダンサーという設定…。
父親をはじめ、ララの手術を準備する医者、カウンセラー、バレエ学校の先生や生徒たち、みんなが彼女を温かく見守り普通のこととして受け止めている辺り、さすがベルギー、進んでるって感じです。

ランキングバナー  ランキング参加中!

Quién te cantará

映画
11 /05 2018
旅行から帰ってきたら、また暖かくなってきました。先週は寒かったし、北に行くからとずっとダウンを着ていたので同じ格好で出かけると暑い…。
さて、スペインの今っぽい映画を観てきました。

quientecantara.jpg 「QUIÉN TE CANTARÁ」
Sortie : le 24 octobre 2018
De : Carlos Vermut
Avec : Najwa Nimri, Eva Llorach, Carme Elias, Natalia de Molina, Inma Cuevas ...

あらすじ 90年代のスター歌手だったリラはここ10年歌っていなかったが、カムバックの準備を進めていた。しかし事故で記憶喪失になってしまう。リラの大ファンで、物まねをしていたヴィオレッタの助けを借り、元の歌手に戻ろうとするが…。

アルモドバルのよう、という触れ込みの通り、彼に影響を受けた若手っぽい感じはします。リラを演じているナジュワ・ニムリ、実際にスペインで有名な歌手でもある女優だそうですが、独特の雰囲気。しかし劇中の歌も主演の2人が歌っているけど、ヴィオレッタ役のエバ・ロラッチの方が声に張りがあって上手い(笑)
色んな疑問を投げかけたまま終わってしまうので、ちょっと消化不良な感じ。こういう終わり方嫌いじゃないけど、全編ゆっくりな展開なのに、最後だけ急にバタバタっと終わってしまうのがなんだかね。マラガとカディスで撮影されていて、リラの家から見える海がコスタ・デル・ソルとは思えないほど静かで暗くて、物悲しく胸に迫る景色です。

ランキングバナー  ランキング参加中!

Nos batailles

映画
10 /27 2018
ロマン・デュリスがシングルファーザーに挑戦。

nosbatailles.jpg 「NOS BATAILLES」
Sortie : le 3 octobre 2018
De : Guillaume Senez
Avec : Romain Duris, Laure Calamy, Laetitia Dosch, Lucie Debay, Basile Grunberger ...

あらすじ オリヴィエは通信販売会社の倉庫でチーフとして働き、組合の活動もあり忙しい。家庭はブティック店員をしている妻のロラに任せっきり。ある日妻が突然失踪し、2人の子供の面倒を全面的にみることになり、生活の見直しを強いられる…。

この映画、話の内容的に重そうでどうかなあ、と躊躇していたのですが、思っていた以上に良かった。やっぱりロマン・デュリス、どんな役でも説得力があって魅力的に仕上げている。この役なんて、妻がなんで失踪したのかも分からず、子供の面倒もそれまで見たことなく、家事もやったことないのに、自分たちに問題はなかったはずだと他人の話に耳を貸さない、結構鬱陶しい男なのに、なんか応援したくなってしまういいオトコになっている。妹、母、同僚、上司、結局はみんなから愛され助けられ、2人の子供にとってもいい父であろうとする彼、そしていつか戻ってくるであろう妻を信じる気持ちに、観ている方も温かい気持ちになれるいい作品。

ランキングバナー ランキング参加中!

Les Frères Sisters

映画
10 /26 2018
夏の旅行の話が終わっていないのに、次のお出かけが迫ってきてしまった。そのうえ観たい映画もたくさん始まっているので、週末には2、3本観る羽目に。
で、今日は既に1か月以上経過のジャック・オーディアールのウェスタン。

freressisters.jpg 「LES FRÈRES SISTERS」
Sortie : le 19 septembre 2018
De : Jacques Audiard
Avec : Joaquin Phoenix, John C. Reilly, Jake Gyllenhaal, Riz Ahmed, Rutger Hauer ...

あらすじ ゴールドラッシュに沸く1851年オレゴン。コモドアに雇われた生まれながらの殺し屋チャーリーと、普通の生活を送りたいと願っている兄のイーライのシスターズ兄弟は、化学者のヘルマンを追ってカリフォルニアへと向かう…。

小説「シスターズ・ブラザーズ」の映画化権を買い取ったジョン・C・ライリーが、ジャック・オーディアールに監督を依頼したという経緯のこの映画。これまで常に自分の作りたい映画を作ってきた彼が、初めて他人から持ちかけられたプロジェクトで、こんなことがなければウェスタンを撮ることなんてなかっただろう、と言っています。
ホアキン・フェニックスとライリーが兄弟の役というのもなかなかすごい。大体、ホアキン誰だか分らん変貌ぶりだし。コモドア役のルドガー・ハウアーにもちょっと驚いた。すっかり爺さんになっちゃって(笑)
しかし、この展開、まあ原作通りなんでしょうけど、なんだかなあ。アメリカっぽいというか、ウェスタンらしい展開と言えばそうなんだけど、オーディアールなんだから、もっと破壊的な感じとかひねりがあるのかと期待してしまいました。
タイトルをフランス語に訳すと意味がなくなるので、英語のままにしておけばよかったのに。あ、でも原作のフランス語版がこのタイトルなのか…。

ランキングバナー ランキング参加中!

I feel good

映画
10 /22 2018
デュジャルダンとヨランド・モローの姉弟…、すごい組み合わせ。

ifeelgood.jpg 「I FEEL GOOD」
Sortie : le 26 septembre 2018
De : Benoît Delépine, Gustave Kervern
Avec : Jean Dujardin, Yolande Moreau, Joseph Dahan, Lou Castel, Jean-Benoît Ugeux ...

あらすじ モニクはポー近郊で慈善団体エマユスのリーダーを務めている。そこへ、何年も会っていなかった弟ジャックがホテルのガウン姿で現れる。ジャックはひたすら楽をして儲かるアイデアを探している役立たずで、助け合いの精神で共同生活を営んでいるモニクとは正反対。もちろんそんな弟も優しく受け入れるモニクに、ジャックはローコスト美容整形事業を提案する…。

ブノワ・デルピンとギュスターヴ・ケルヴェルンの監督コンビ、ヨランド・モローは常連ですが、今回はデュジャルダン。観る前からちょっとそんな気はしていたんですが、コメディの彼の役柄って、どの監督でもこういう鬱陶しくて厚かましいヤな奴。しかも、のっけから高速道路をガウンとスリッパで歩いてて、頭おかしいんか?の域。そもそも、エマユスで暮らしている人たち(=普通に生活していく経済能力がない)相手に金儲けしようなんて、とてもまともな精神状態とは思えない。
イギリスのコメディ的なグロい場面もあり、ヨランド・モローのキャラもあってかなりズレた笑いのコメディですが、エマユスを前面に持ってきていることで社会派な立ち位置もあり、最後は意外な展開。95%ぐらいまでは観たことを後悔するぐらい(いや、他にも今週で終わりの中に観たいものがあったのを、こっちを選んでしまったので)の出来の悪いコメディっぽかったのが、あれ、何これ?とちょっときょとんとさせられる。

ランキングバナー ランキング参加中!