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Couvre-feuそしてreconfinement

フランス語
11 /12 2020
春のロックダウンの時にフランス語表現の話(Confinementまたはquarantaine)を書いたので、今回も外出規制にまつわる用語の話を。
全国的なコンフィヌモンに突入する2週間前から、特に感染の拡大している都市でまず敷かれた夜間外出禁止令。Couvre-feu(クーヴル・フ)という言葉を聞くと、文字通りには火(feu)を覆う(couvrir)だから、戦時中の灯火管制を想像する。中世の昔から存在していた制度だそうですが、今の時代、明かりを消して寝なきゃいけない訳じゃなくて、単にうちから出てはいけないっていうだけ(笑)。でも言葉はそのまま残っているのね。
しかし、クーヴル・フを敷いても予想を大幅に上回るスピードで感染が拡大して、夜間だけではなく終日の外出禁止に踏み切らざるを得なくなった。再コンフィヌモンなので再びを意味するreを付けてreconfinement(ルコンフィヌモン)。この「re」は便利で、もう一回、と言いたい時、ほぼどこにでも付けられる。例えば、ボンジュール。お店に入ったらいっぱいだったので、しばらく経ってからまた来てみた。店員さんが顔を覚えていて「Re-bonjour!」と言ってくれる、という感じ。日本人には難しい発音ですが…。

秋には珍しく雨が降らず、暖かいので、春と同様、庭しごとに励んでいますが、違いはすぐ暗くなってしまうこと。冬時間になってから、お天気が良くてももう5時ぐらいまでが精いっぱい。
ところで、今年買った菊に2番花が咲いたのですが…。

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殆ど白に近い薄―いピンクだったのに、ドピンク!
ちなみに、買ったばかりはこちら→jardin1_2020100219561452c.jpg

そして、もう1種類の方。
terrasse.jpg この白いラインが入るピンクだったのが、

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やっぱり濃いピンク

花の色は、気温でも変わるらしいので、来年も1番花は元通り白っぽくなるのかもしれないけど…。

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Confinementまたはquarantaine

フランス語
03 /20 2020
外出禁止になってから、毎日耳にするようになった「confinement(コンフィヌモン)」。
フランスに来て20年以上経つが、ついぞ使ったことなどなかったこの言葉。そもそも、このコロナ騒ぎが始まって、武漢を始めとして都市封鎖するところが出てきた時には、むしろ「quarantaine(キャランテーヌ)」が使われていたように思う。

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Quarantaineは、文字通りには40(quarante)の、40ぐらい、という意味だけど、検疫期間の意味にもなる。昔は検疫は40日間隔離と決まっていたので、この言葉がそのまま使われるようになったという訳。mettre ~ en quarantaineで、~を検疫隔離する、になり、40日間とは限らない。コロナの場合、帰国者に潜伏期間の14日の自主隔離を求めているので、quatorzaine(quatorze=14の)なんて言い方も出てきた。

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16日の大統領の演説ではquarantaineも、confinementも使われていなかったけれど、その後で具体的な措置を発表したカスタネ―ル内相がconfinementを使って以来、やたらこの言葉が使われるようになった。

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どちらも仏和辞典では隔離となっているけれど、フランス語の辞書を見ると、confinerはある一定のスペースに留まっているように強要する、となっているので、より閉じ籠られている意味合いが強い感じ(confinementはその名詞形)。

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庭にたくさん花のある季節で良かったなあ。

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テレビの有料チャンネルがコンフィヌモン期間中無料になったり、オペラ座が無料ストリーミングを行ったりと、おうち時間を楽しめるような提案が続々されているのですが、庭しごとに忙しい私には全然利用する時間がありません…。

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動詞活用表

フランス語
07 /24 2019
猛暑でよく寝れないせいもありますが、朝少しでも涼しいうちに風を通しておかなくちゃと、(私にしては)早起き生活。でも寝る時間は変わっていないので、寝不足…、でますます夏バテ気味という悪循環(-_-;)
暑い時間帯はとにかくうちに閉じ籠っていたいので、買物も暑くなる前の時間帯に出かけるという感じ。
今の季節、スーパーに行くと新学期の準備グッズがてんこ盛り。いつも不思議なんだけど、フランスの学校ってこれこれを揃えなさい、というリストを渡されるのですが、ノート何冊、とかこういうファイル、とか指定されているらしい。そんなの自分で勝手に考えろよって感じだけど、そうじゃないと勉強道具を揃えてこない子(つまり親が放置している)とかいるんでしょうねえ。でも、日本の学校だと、ある学年に必要なもの、例えばコンパス、とか分度器、とかは学校で教科書と一緒にもらってたような気がするけど…。
さて、そんな学習グッズ売り場を通っていると、面白いものもあります。

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Conjugaisons、つまり動詞活用表。

九九(フランスの表は10まであるけど)の表や、アルファベットの表なんかと同様、机の下敷きとかに入れておく表です。基本のêtreやavoir、不規則動詞なんかの表。いいなあ、これ。私も欲しい(笑)
目で見て覚えるってあるものね。毎日眺めていたら自然と頭に入るかも。

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寝床から出るヤツ

フランス語
12 /02 2014
12月になった途端急に寒くなりました。今までが異常に暖かかったので、すごく寒くなった気がするけど、平年並みの気温になっただけ。あと3週間も経てば日が長くなるというのに、まだ冬が来てなかったなんてちょっとおかしい。
おかしいと言えば、このところの地中海沿岸の大雨。
今年になってから何度も洪水になっていて、またかという感じ。ボルドーは雨が多いけど、幸い洪水になったとはあんまり聞いたことがない。だけど、あちらはそんなに雨が多くないのに、降るとなったら集中豪雨。それに地盤があまり吸収しないのかも。
今年の夏ぐらいだったか、ガロンヌ河の上流でも氾濫したことがあって、そっちに実家のある友達が、
"La Garonne est sortie de son lit!"
と言っていたことがあった。
それまで聞いたことのない表現だったので、川がベッドから出る、ってなんだかかわいい、と思ってたら「川が氾濫する」という一般的な言いまわしでした。
そしたら、最近の度重なる洪水で、テレビでもやたらこの言葉を耳にするようになりました。でもよく考えたら、日本語も川床っていうから、発想は同じなのね。

かわいいなんて言ってる場合じゃありません。ビデオはエロー県の様子。



早く寝床に帰ってほしいものです。

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大根!

フランス語
08 /13 2011
昨日の夜、とある映画を観に行ったのですが、大いに期待外れ。
まだ2週目だというのに、ほんの小さなホールに、観客は私たちを入れて7人(笑)。始まる前は、いやー、来週もう残ってないね、これ、なんて言ってましたが、終わった途端、そりゃ、客が入らん訳だわ、こんな映画他の人に勧めないもん。
注目のフレッシュな美人女優が出てるし、コルシカが舞台なので見に行きましたが、まず主役の2人がどっちも辛抱できないキャラクターでいらいらする。話の展開はありきたり。コルシカの美しい景観はちょこっとしか見られない。

とまあ、こんな映画の話を記念すべき(?)100回目の「映画」ネタで書くのも何なので、ちょっと趣向を変えて、フランス語表現の話。
出来の悪い映画のことを、「navet」と言います。
ナヴェは本来、蕪のこと。日本語では、下手な俳優のことを大根役者と言いますが、なんだか似たようなニュアンスで面白い。

これすっごくつまんない映画だった!

と強調したい場合は、

"C'était un gros navet!"

と言ったりします。

定価でチケット買ってたら、暴れてたな。
でも、映画観るのって時間を取られるので、いくら見放題でも、何でもかんでもは行きたくないと言うのが、私のポリシーなのですが、princeはよく考えずに時間があればちょうどその時にやってるものを観に行きたがる。たくさん見なきゃ損だと思ってるのだろうか…。

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