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ピレネーでのバカンス(5)

アンドラ
08 /06 2010
アンドラ1日目の夜は明け方まで音楽が鳴り響いて2人とも寝られず。おかげで、翌日首都へショッピングに行こうかと言っていたのですが、運転できるような状態ではなかったので、村の店をぶらぶら見て回ったけれど、あっという間に終わってしまいました。で、この日の予定は昼寝。シエスタはスペインの文化だしね。ってここスペインじゃありませんが。どっちみち、昼間は暑すぎて、山登りなんかしてる場合じゃありません。そこで、お昼も村のしょぼい食堂でパエリアメニューがたくさんあったところでイカ墨のパエリアとフィデウア(米の代わりにパスタを使ったもの)を食べてホテルに帰り、昼寝。夜よりよっぽど静かでした。昨日のお祭り現場の横を通ると、解体作業が始まってました。やった!今晩は寝れるぞ!

17時ぐらいになって、じゃあ、アンドラの主要娯楽、ハイキングに出かけよう、ということになり、午前中にインフォメで聞いた情報を検討した結果、ホテルの向かいに見えていた山に登るとサン・ジュリアの村が見渡せていいらしいというのでこのコースに挑戦。と言っても車道を歩いて行くんですけどね。
これが、思ってたよりかなり暑くて、坂がきつい。ホテルから眺めてゴールはあの辺かなあ、と思っていた辺りに辿り着いても半分も来ていない感じ。しかも、体調があまり良くなかったせいで、1時間コースの予定だったのだけど、30分で止めました。

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でも、村ははるか下に見えてるでしょ。

実は、車道とは別にけもの道ハイキングコースがあったのですが、登り口で気付かずに車道を通ってかなり遠回り。だけど、登山靴だった訳じゃないので、ちょっとね…。下りは車道の方が楽チンだし。

で、山の上から見えたショッピングセンターが村から出て幹線道路を下ったところにあったので、そこへ行ってみることに。1つめのショッピングセンターに着くと、すぐ先にもう1つ。でどっちも行ってみましたが、大型スーパーといった感じ。トレッキング用の靴を探していたのですが、ブランド物ばかりでフランスで見ていたものより断然高い。あとは、さすがにタバコは安いねー(1,40€だか、そのぐらい)なんて言って、結局何も買わず。香水も3割ぐらい安かったかな。でも大きい瓶ばかり。横のカフェで生ビール(これもフランスだとエスプレッソの値段)を飲んで終わり。

夜はまたレストラン探しにうろうろしましたが、結局前日と同じところへ。
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 Restaurant Xenius Av. Verge de Canòlich Sant Julià de Lòria

お祭りが終わったので、打って変って人が少なく、この日はテラス席が空いてました。涼し~い。
おじさんは私たちを見るとにっこりとまたフランス語メニューを持ってきてくれました。
この日は、私は単品で串焼き。Princeは懲りずにコースを頼みました。

andorre6.jpg この日はナバラのロゼで。値段忘れたけど7€ぐらい。

andorre7.jpgコース前菜のカタルーニャ風サラダ。
ハム類がたくさんのってておいしかった。2人で分けました。

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私の串焼きは子羊かな。Princeはふつうに牛のステーキ。

andorre10.jpg デザートはカタルーニャ名物クレマ・カタラナ。
クレーム・ブリュレと似て非なるもの。クリームはフランスよりずっとあっさりしています。カラメルは熱くした鉄のコテをジュッとあてて作るらしい。

気がついたら、アンドラで撮った写真食べ物ばっかりでした。まあ昼間ダラダラしていて、結局大したことしなかったからねえ。こんなことなら山の上のホテルにしとけばよかったよ…。

次は地中海です!

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ピレネーでのバカンス(4)

アンドラ
08 /05 2010
アンドラ公国はピレネー山中にある小さな国。独立国家ですが、元首はカタルーニャのウルジェイ司教とフランス大統領の共同大公となっています。EU圏外ですが、通貨はユーロ。タックスフリーなのでお買いものパラダイス。世界唯一のカタルーニャ語を公用語とする国家です。スペインではカスティーリャ語が「スペイン語」ですからね。


大きな地図で見る

アンドラに入る道はフランスのピレネー・オリヤンタル県境と、スペインのリェイダ県境の二つ。国境の町パ・ド・ラ・カーズ(カタルーニャ語ではパ・デ・ラ・カサかな?)を通るフランスからの道はピレネー山中もっとも標高の高い道路(2409m)だそうで、山道をどんどん登っていきます。雲の中を国境を通り(アンドラに入る方はノーチェックですけどね)、放牧の牛たちを間近に見ながらトンネルへ。このトンネルは有料(6,50€ぐらい)で、距離からいえばかなり高いけど、山道を短縮すると思えば我慢。しかも、この日もホテル到着が21時頃になりそうで、前日のこともあるのでちょっと焦っていたので、迷わず選択。

トンネルを抜けると嘘のような快晴。山の向こうとこっちでこんなに天気が違うとは。眩しい太陽を浴びながら、東に進むにつれてどんどん下がっていく道を進みます。こぎれいなロッジ風のホテルが立ち並ぶカリーリョやエンカンプを通り過ぎ、首都のアンドラ・ラ・ベリャ(フランス語ではアンドール・ラ・ヴィエイユ、つまりアンドラ婆さん。訳すなって)はさすがにかなり大きな街なので、幹線道路は街外れを通り抜けます。そして、今夜の宿は一番スペインよりの村、サン・ジュリア・デ・ロリアの中心にありました。

泊まったのはこちらHotel Co-Princeps
そもそも、アンドラに泊まろうと思ったのは、シーズンオフで安いホテルがたくさんあったからで、山の上の方の見晴らしも設備もよさそうな4つ星ホテルが1泊朝食付25€なんていうのがあったのですが、さすがに不便そうだったので、首都から6Kmしか離れていないサン・ジュリアなら便利で静かかなー、なんて。
ところがどっこい、着いてみると、ホテルの周りがやけに賑やか。なんと夏祭りのようなものがホテルのすぐ近くで行われていて、ディスコのようにやかましく音楽がかかっていて、たくさんの人出。こりゃ、今夜寝られんわ…。とげんなり。部屋の防音設備もお粗末だし。広いバルコニーも付いてて、眺めも良かったんですけどね。

お祭りをひやかして、ホテルの裏手から急激な坂を上ってレストランを探すも、バーやカフェ、ピッツェリア程度しか見当たらず。ホテル併設のレストランはいくつかありましたが(泊まってたホテルにも)、いまいち魅力的でなく。値段は12~13€と安いですけどね。タパスをみんなでつまんでる人が多かったので、私はそれでも良かったんだけど、フランス人的にはそんなのメシじゃねー!と思うらしいので結局、外から見たら飲み物だけのバーみたいだけど、しっかり前菜+メイン+デザート=11€のメニューもあったレストランXeniusに入ってみました。

外は涼しくなっていましたが、中は意外なほど広いレストランスペースで、扇風機があっても暑い…。年季の入ったおじさんがてきぱきとサービス。頼んでもいないのにすかさずフランス語メニューを持ってきてくれたり。

andorre2.jpg Cava Masia d'Or
さすがタックスフリーのアンドラ、アルコールも安い。暑かったので白かロゼ、と思ったけど、スペインの泡、カバが確か15€ぐらいだったのでこれに決定!別にお祝いじゃないんですけど(笑)

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前菜は冷たいものが食べたかったので、Princeは生ハムとパイナップル、私はガスパチョ。生ハムはこれまたおじさんが手で塊から切り取ってましたが、手で切ったとは思えない美しさ。メロンと合わせるのはよくあるけど、パインは初めて見ました。これも良く合います。ガスパチョは色が赤くないところが家庭的でいい感じ。味ももちろんグー!

メインはすっかり写真を撮り忘れたのですが、Princeがウサギのニンニクソース、私はウズラのグラタンを。これがまた大ボリューム。前菜もたいがいデカイ!と思ったけど。どっちもおいしかったけど、かなり食べるのに苦労しました。ウズラは2羽もあって、真ん中でブツ切りにされてアジの開き状態。その上にグラタンが乗っているというかなりソバージュな料理でした。なぜかウサギよりもニンニク風味が効いてましたが…。
デザートはケーキ類も色々あったけど、とても食べられないので果物を。適当に混ぜて、と言ったら丸ごとのリンゴ、モモ、アンズなんかをデンデンと乗っけたものがやってきました。フルーツサラダじゃないんだ(笑)。確かにメニューにはフルーツ、でサラダとは書いてなかった。

ともかく、いいレストランがあって良かったねー、と大満足。私たちも遅めだったけど、10時過ぎてからどんどん客が増えて、気がついたらほとんど満席。しかも、みんなスペイン人だか、アンドラ人だか、カタルーニャ語を喋ってます。スペイン国境に近いだけに、観光客だとしてもスペイン人、お店もあんまりないし、低地でスキー場にも遠いので地元アンドラ人のたくさん住む村のようでした。花火の音が聞こえていたので急いでお店を出たらちょうど終わってしまって残念。普通、最後は乱れ咲きと相場が決まってるものですが、なぜかしょぼい最後でした…。

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