ジロンド県庁のお役所仕事
フランス生活
10年ごとの滞在許可証更新。本来去年の10月には取得しているはずの新しいカードを年が明けてやっと手に入れました。
前回までは、県庁へ行く度に何時間も列を作って並ばされていたのが、コロナのおかげですべてオンラインで必要書類が提示されるようになり、郵送して後は指定された日に出向いて本人確認、出来上がりはSMSで連絡が来るので自分でランデブーを取って受け取る、という方式になり、直接出向く時には時間指定されているので、待ったり並んだりはない、はず(笑)。とは言ってもそこはフランスのお役所仕事、そんなスムーズに済むことはあり得ない。大体、私はほぼ毎日のようにこの県庁の前を通るのですが、しょっちゅう入り口に列ができている。
前回書いたのを見直してみると、1カ月前まで待ってから通知が来なかったので自分で申請用紙を貰いに行っていたけど、今回は早めに情報収集して、ジロンド県の場合は2か月前から申請できる、と書いてあったので、きっかり2か月前に郵送した。と言うのは、今、と言うか去年からずっとだけどフランス中で身分証明書の発行が困難になっているというのをニュースで聞いていたから。コロナ禍で更新が滞ったり、どうせ旅行しないからと先延ばしにした人が多く、やっと自由に旅行もできるようになった去年に申し込みが殺到。フランス人の身分証明書やパスポートは、居住地以外の市役所でも申請できるので、空いている場所を求めて何百キロも移動する人まで。外国人の滞在許可証は県庁だから直接は関係ないけど、発行するカードのシステムは同じ。それにウクライナ専用窓口ができたりもしているし。
そしたら、郵送した2日後には、6カ月有効のレセピセ(仮の延長証明)が送られてきた。10年カードになってから今まで、比較的すぐに更新できてレセピセを貰ったことなどなかったのに、これは2か月では到底できないと最初から分かっているということだな、と思い気長に待つことにした。そして、カードの期限が切れて2週間ほど経ったころ最初の呼び出し。意外と早かったな、と思いつつ時間の10分前ぐらいに行くと、ちょうど県庁前でデモをやっていて黒山の人だかり。それをかき分けて入り口に辿り着くと、呼び出し状をチェックする警官がいなくて10分ほど待たされる。時間過ぎちゃう~、と焦りながらなんとか時間通りに入り、窓口に行ってみたらまだ前の人が終わっていなかった。ほっ。ここで書類の原本を確認するでもなく、パスポートと滞在許可証を見せただけで、じゃあ指紋を取ります、と右手、左手、と取って終わり。1カ月以内にはカードができてSMSが届きます、と言われた。ここで一応、今度のはcarte de résident permanentですよね?と確認する。「permanent」が付いたつまり永住カードがというものができたのは2007年だったけど、これは法律ができただけで、前回の2012年の更新の時にはそんなことはどこにも書いていなくて、まだ取れたという話も聞いたことがなかった。そこからさらに10年経ったので、さすがに今は更新申請の書類にも明記してあり、こちらを希望する場合には語学力を証明する書類を添付すること、とあったので、ボルドー大学のディプロムを出しておいた。私は10年カード、carte de résidentを2回取っていて、今度が3回目。ジロンド県の場合は20年連続して住んでいる人か、60歳以上の場合にしか申請できないとなっているが、国の説明では10年カードの1回目の更新の時から可能で、2回目の人は自動的にこのカードになる、と書いてある。
詳しくはこちらへ
Carte de résident permanent d'un étranger en France
窓口の人はええと、と私の書類を見て、いや、普通の10年カードよ、と言う。申請はした?と聞く。したも何も、permanent用の申請用紙がある訳じゃなく、同じ書類じゃないですか、ディプロムつけろって書いてあるから入れてます、と言ったらそれを見て、ああそうね、じゃあここに書いとくわ、とファイルの表にボールペンでpermanentと書き足された(-_-;)。そんなんで大丈夫かなあ、と嫌な予感。
そして、3週間ほどすると、また郵便が来た。おかしいな、SMSのはずなのに、と開けてみると、なんとシステムの不具合であなたのデータが消滅したので、もう一度指紋登録に来いと書いてある
それも、指定されたのは1カ月以上先!一体何人分のデータが消えたんだ?!なんでバックアップ取ってないんだ?
もう、信じられないですよね。そして、指定の日に行ってみると、周りは同じ状況で2度目に呼び出された人ばかり。そして、窓口に行くと、機械が動かないの~、とか言って待たされること1時間余り。ああもう、どいつもこいつも無能で腹が立つ!!!
こんな状況、フランス人だったら暴動が起きてますよ。でも、ここにいるのはみんな外国人。誰も文句ひとつ言わず、大人し~く待っている。やっと再開した窓口の人に向かって、頑張ってね、とかまで言っている。私の順番がやっと来て、係の人にまたpermanentよね、と確認して帰った。
待望のSMSが来たのがクリスマス前。しかし、ランデブーを取れと書いてあるのは県庁のトップページ。不親切~。フランス語に不自由なくてもちょっと探しましたよ。
受け取りのランデブーを取るページはこちら
Remise d'un titre de séjour - convocation
そして、もちろんクリスマスから大晦日にかけての週は予約できなくなっていた。いっぱいだったというより、窓口が閉まっていて受け付けていなかった方に一票(笑)
というわけで、年明けの2日を予約。その時点で予約している人が少ない時間を選んでおいた。
県庁の入り口に着くと、いつもは手前で確認を取っている警官がいなくて、直接入り口のところへ。珍しく外で待たされず中に入れた…、と思ったら、待合のホールが座る場所がないほどいっぱい。そして渡された整理券を見ると。

なんと49人待ち
見ていると、許可証を出している窓口は4つしかない。そして、何も問題なくさっさと済ませている人は2、3分で終わってるけど、なぜかずーっとごねている人もいる。一体5分の枠に何人予約を詰め込んでるのか知らないけど、それだけを捌くキャパがないのになぜ受け付ける?予約の意味全くなし。30分過ぎたところで25人ぐらい進んでいたので、こりゃ1時間待ち…、直後に予定など入れていなくて良かった。全く。
そしてやっと順番が来て、貰ったカードをみたら、今までと同じ「Carte de résident」の表示があって、10年後の期限が書いてある。あのー、ペルマナンを申請したんだけど、と言うと、それ、ペルマナンよ、10年カードなんだからtemporaireじゃないでしょ、と言う。ジロンド県庁の人って、違いを分かってないというか、存在自体知らないのか?って対応。そうじゃなくてさー、と粘ってたら、上司が来るから彼と話をして、と追い払われた。で、出てきた上司に、また同じ話をすると、やっぱり同じ答えをされる。そうじゃなくて、無期限のカードがもらえるはず、と言ったら、私のカードを持って奥に引っ込んでいき、戻ってきたらコードを確認したらあなたのカードはpermanentになってる、それはこっちの登録上の違いなだけで、カード自体の有効期限は10年だからそれが記載されてるだけだ、と言い放った。カード種類にpermanentの表示がされていないのに、そんなことを言うのはおかしいと思うけど、彼がそう言う以上こっちは引っ込むしかないので、じゃあ次の更新の時には無条件で更新されるのね?と念を押して帰ってきました。ほんとかどうかは10年後じゃないと分かりませんが(笑)
<カード見本> 色とデザインが変わりました。

Titre de séjour européen(TSE) | IN Groupe
まあね、どっちみちフランス人の身分証明書と同じく、10年後には新しいカードに更新しなければいけなくて、10年カードを持ってる以上、審査などはないので手続き上の大差はないんだけど。ちなみに費用は225€。結構な値上がりです。そして、3カ月も遅れたというのに、発行日は前のカードが切れた日になっていた…。期限より前だった時は更新の日に前倒ししたくせに。
こういう手続きをやる度に、いっそフランス国籍取っちゃおうかなと思わないでもないです…。
前回までは、県庁へ行く度に何時間も列を作って並ばされていたのが、コロナのおかげですべてオンラインで必要書類が提示されるようになり、郵送して後は指定された日に出向いて本人確認、出来上がりはSMSで連絡が来るので自分でランデブーを取って受け取る、という方式になり、直接出向く時には時間指定されているので、待ったり並んだりはない、はず(笑)。とは言ってもそこはフランスのお役所仕事、そんなスムーズに済むことはあり得ない。大体、私はほぼ毎日のようにこの県庁の前を通るのですが、しょっちゅう入り口に列ができている。
前回書いたのを見直してみると、1カ月前まで待ってから通知が来なかったので自分で申請用紙を貰いに行っていたけど、今回は早めに情報収集して、ジロンド県の場合は2か月前から申請できる、と書いてあったので、きっかり2か月前に郵送した。と言うのは、今、と言うか去年からずっとだけどフランス中で身分証明書の発行が困難になっているというのをニュースで聞いていたから。コロナ禍で更新が滞ったり、どうせ旅行しないからと先延ばしにした人が多く、やっと自由に旅行もできるようになった去年に申し込みが殺到。フランス人の身分証明書やパスポートは、居住地以外の市役所でも申請できるので、空いている場所を求めて何百キロも移動する人まで。外国人の滞在許可証は県庁だから直接は関係ないけど、発行するカードのシステムは同じ。それにウクライナ専用窓口ができたりもしているし。
そしたら、郵送した2日後には、6カ月有効のレセピセ(仮の延長証明)が送られてきた。10年カードになってから今まで、比較的すぐに更新できてレセピセを貰ったことなどなかったのに、これは2か月では到底できないと最初から分かっているということだな、と思い気長に待つことにした。そして、カードの期限が切れて2週間ほど経ったころ最初の呼び出し。意外と早かったな、と思いつつ時間の10分前ぐらいに行くと、ちょうど県庁前でデモをやっていて黒山の人だかり。それをかき分けて入り口に辿り着くと、呼び出し状をチェックする警官がいなくて10分ほど待たされる。時間過ぎちゃう~、と焦りながらなんとか時間通りに入り、窓口に行ってみたらまだ前の人が終わっていなかった。ほっ。ここで書類の原本を確認するでもなく、パスポートと滞在許可証を見せただけで、じゃあ指紋を取ります、と右手、左手、と取って終わり。1カ月以内にはカードができてSMSが届きます、と言われた。ここで一応、今度のはcarte de résident permanentですよね?と確認する。「permanent」が付いたつまり永住カードがというものができたのは2007年だったけど、これは法律ができただけで、前回の2012年の更新の時にはそんなことはどこにも書いていなくて、まだ取れたという話も聞いたことがなかった。そこからさらに10年経ったので、さすがに今は更新申請の書類にも明記してあり、こちらを希望する場合には語学力を証明する書類を添付すること、とあったので、ボルドー大学のディプロムを出しておいた。私は10年カード、carte de résidentを2回取っていて、今度が3回目。ジロンド県の場合は20年連続して住んでいる人か、60歳以上の場合にしか申請できないとなっているが、国の説明では10年カードの1回目の更新の時から可能で、2回目の人は自動的にこのカードになる、と書いてある。
詳しくはこちらへ

Carte de résident permanent d'un étranger en France
窓口の人はええと、と私の書類を見て、いや、普通の10年カードよ、と言う。申請はした?と聞く。したも何も、permanent用の申請用紙がある訳じゃなく、同じ書類じゃないですか、ディプロムつけろって書いてあるから入れてます、と言ったらそれを見て、ああそうね、じゃあここに書いとくわ、とファイルの表にボールペンでpermanentと書き足された(-_-;)。そんなんで大丈夫かなあ、と嫌な予感。
そして、3週間ほどすると、また郵便が来た。おかしいな、SMSのはずなのに、と開けてみると、なんとシステムの不具合であなたのデータが消滅したので、もう一度指紋登録に来いと書いてある

それも、指定されたのは1カ月以上先!一体何人分のデータが消えたんだ?!なんでバックアップ取ってないんだ?
もう、信じられないですよね。そして、指定の日に行ってみると、周りは同じ状況で2度目に呼び出された人ばかり。そして、窓口に行くと、機械が動かないの~、とか言って待たされること1時間余り。ああもう、どいつもこいつも無能で腹が立つ!!!
こんな状況、フランス人だったら暴動が起きてますよ。でも、ここにいるのはみんな外国人。誰も文句ひとつ言わず、大人し~く待っている。やっと再開した窓口の人に向かって、頑張ってね、とかまで言っている。私の順番がやっと来て、係の人にまたpermanentよね、と確認して帰った。
待望のSMSが来たのがクリスマス前。しかし、ランデブーを取れと書いてあるのは県庁のトップページ。不親切~。フランス語に不自由なくてもちょっと探しましたよ。
受け取りのランデブーを取るページはこちら

そして、もちろんクリスマスから大晦日にかけての週は予約できなくなっていた。いっぱいだったというより、窓口が閉まっていて受け付けていなかった方に一票(笑)
というわけで、年明けの2日を予約。その時点で予約している人が少ない時間を選んでおいた。
県庁の入り口に着くと、いつもは手前で確認を取っている警官がいなくて、直接入り口のところへ。珍しく外で待たされず中に入れた…、と思ったら、待合のホールが座る場所がないほどいっぱい。そして渡された整理券を見ると。

なんと49人待ち

見ていると、許可証を出している窓口は4つしかない。そして、何も問題なくさっさと済ませている人は2、3分で終わってるけど、なぜかずーっとごねている人もいる。一体5分の枠に何人予約を詰め込んでるのか知らないけど、それだけを捌くキャパがないのになぜ受け付ける?予約の意味全くなし。30分過ぎたところで25人ぐらい進んでいたので、こりゃ1時間待ち…、直後に予定など入れていなくて良かった。全く。
そしてやっと順番が来て、貰ったカードをみたら、今までと同じ「Carte de résident」の表示があって、10年後の期限が書いてある。あのー、ペルマナンを申請したんだけど、と言うと、それ、ペルマナンよ、10年カードなんだからtemporaireじゃないでしょ、と言う。ジロンド県庁の人って、違いを分かってないというか、存在自体知らないのか?って対応。そうじゃなくてさー、と粘ってたら、上司が来るから彼と話をして、と追い払われた。で、出てきた上司に、また同じ話をすると、やっぱり同じ答えをされる。そうじゃなくて、無期限のカードがもらえるはず、と言ったら、私のカードを持って奥に引っ込んでいき、戻ってきたらコードを確認したらあなたのカードはpermanentになってる、それはこっちの登録上の違いなだけで、カード自体の有効期限は10年だからそれが記載されてるだけだ、と言い放った。カード種類にpermanentの表示がされていないのに、そんなことを言うのはおかしいと思うけど、彼がそう言う以上こっちは引っ込むしかないので、じゃあ次の更新の時には無条件で更新されるのね?と念を押して帰ってきました。ほんとかどうかは10年後じゃないと分かりませんが(笑)
<カード見本> 色とデザインが変わりました。

Titre de séjour européen(TSE) | IN Groupe
まあね、どっちみちフランス人の身分証明書と同じく、10年後には新しいカードに更新しなければいけなくて、10年カードを持ってる以上、審査などはないので手続き上の大差はないんだけど。ちなみに費用は225€。結構な値上がりです。そして、3カ月も遅れたというのに、発行日は前のカードが切れた日になっていた…。期限より前だった時は更新の日に前倒ししたくせに。
こういう手続きをやる度に、いっそフランス国籍取っちゃおうかなと思わないでもないです…。