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コート・ド・ブールのシャトー巡り 2023

ワイン
05 /14 2023
今年もコート・ド・ブールのポルト・ウヴェルト(公開見学)行ってきました。いつもはサンテミリオンの次の週なんだけど、今年は2週間空いていて、連休になる週末を避けたのかと思っていたら、いつも第2週末だから今年もそうしていただけだった。サンテミリオンがフライイングだったのね(笑)
うちでお昼を食べてからだと遅くなるので、メゾン・デ・ヴァンの中にあるレストランLe Bouchon de Bourgで食べようと思って出発前に電話したら満席ですと言われた(-_-;)。2年前にここに行った時はガラガラだったので、まさかそんなにお客さんがいるとは思わなかった(笑)。もっとも前はワインバーで、お食事メニューもおつまみ系だったけど、今はこじゃれたお料理を出すレストランになっていてちゃんとしたメニューがあるので全く違うんですけどね。しかも2年前はまだコロナ中だったし。

仕方ないのでうちで軽く食べ、14時少し前に最初のシャトー・ノドーに到着。フードトラックが来ていて、皆さんがまだお食事中のところでした。もうちょっと早く来てここで食べればよかったのに~、バーガーおいしかったよーと言われましたが、シャトーの関係者ばかりと数人の常連のお客さんしかいない中ではなんだかちょっと…。もっともうちも常連と言えばそうなんけど、ここ数年ポルト・ウヴェルトになぜか参加していなかったので来たのは久しぶり。ひょっとしてオーナー変わったのか?と思っていたけど、相変わらず人懐こいおじいちゃんとテキパキした娘さんがいました。

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La Rosée de Nodoz(4,75€)
Ch. Nodoz Cuvée Barriques 2020(11,20€)
Ch. Nodoz Cuvée Tradition 2022(6,40€)

うちのロゼのストックが殆どなくなったので今年はロゼ押し。前に試飲した時はあんまり、と思ったけど今回は良かったのでケース買い。これで今年の夏も安心。赤はいつもの樽熟成の他に、いつもは買わないトラディション。数日前に瓶詰めしたばかりという2022をおじいちゃんに超お勧めされたので、飲んでみたら確かに良い。猛暑の去年は出来は良いけど量が少ないので、あるうちに買っておこうと(笑)

ここに来たらもちろん隣にあるシャトー・フーガスへ。スーパーのワインフェアで買えるので、別に来なくてもいいんですが、年配のオーナーご夫妻がお元気かどうか気になるし、隣に来てるんだし。車を停めると溌溂としたゴールデン・レトリバーの受付嬢が満面の笑顔で走り寄ってくれました。前はよぼよぼのラブラドールのダムジャンちゃんがいたけど、この子に代変わりしちゃったのね~、と思いながら中に入っていくと、マダムがこの子はジャンヌっていうの、と教えてくれました。まだ1歳半ぐらいだそう。前はラブがいましたよね?と聞いたら、そう、ダムジャンは13歳で死んじゃったの、太りすぎててねえ、名前が悪かったかしら、と(笑)
他のシャトーみたいに若い手伝いの人とかいなくて、いつもご夫妻だけでやっているけど、大丈夫なのかな?ワインの瓶って結構重いから注ぐ時とかちょっとふらついてるし(-_-;)

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Ch. Fougas Sans Soufre Ajouté 2020(9,40€)
Ch. Fougas Forces de Vies 2016(23€)

買ったのはスーパーで買えないこの2種類。早飲み用、硫黄添加のないのと、老木の果実を使ったとっておきフォース・ドゥ・ヴィ。2016と2018があって、前に買った2016を最近飲んでしまったので2018を買ってしばらく寝かせておこうと思ったのに、うちに帰ってからよく見たら2016が入っていた…、まあいいんだけどね(笑)

続いては、去年も来たシャトー・ラグランジュ。去年はまだ前の持ち主から引き継いだワインしかなかったので、新しいオーナーの作るワインはどんなのかな、と。で、去年も誰もいなかったんだけど、今年もやっぱりぽつねん(-_-;)。道に面したテラスに試飲用のカウンターを設けて立ち寄りやすい感じにもなってたんだけど、ボトルをカンカン照りの日なたに置いちゃダメでしょう。素人じゃないんだから。まあでも、他のシャトーでもそうなんだけど、開けたばかりのボトルの匂いも確かめずに注ぐ人とか結構多いんだよね。で、あれ、これってこういうワインなのかな?それともこの瓶がブショネなだけ?みたいなことがあるけど、私はプロじゃないので差し出がましいことは言わず、黙って立ち去ることにしてます(笑)。

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Ch. Lagrange Ôpale 2021(6,80€)
Ch. Lagrange Tradition 2018(13€)

ロゼは冷蔵庫から出てきたのでちゃんと冷たくておいしかった。ちょっと珍しい感じのロゼで、目先が変わっていいかなと。赤は前のオーナーのものの方が好みだったので、2018を買いました。
もう長年行き続けているので、こういうオーナーが代わってしまったシャトーもいくつか出てきましたが、残念なことが多いんだよね…、違う地方から来た人がやっていることが多くて、コート・ド・ブールらしさがなくなってるというか。

最後はいつものシャトー・リドンヌ。ここも人がいないことが多いんだけど(-_-;)、今回は先客がいました。で、いつもはあんまりいない奥さんと一緒に試飲始めていたら、戻ってきたオーナーにやあやあ今年も来てくれたね!と声を掛けられ。ミレジムがたくさんあるので、どれにしようか迷っていたら、帳面をめくって去年買ったのはコレコレと教えてくれる始末(笑)

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Ch. Lidonne 2019(7€)
Ch. Lidonne Blanc 2017, 2019(6,50€)

赤は今回は古いのは買わず、うちにあるのと同じ2019を増やしました。白は2017と2019があるというので両方購入(笑)。このコスパの良さ、最高!ここはずっと変わらずにいてくれるといいな…。

という訳で、今年は知ってるところを回ってストックを増やすパターンに落ち着きました。もっとも、もう知らないところってほとんどないんだけど(笑)

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サンテミリオンのシャトー巡り 2023(2)

ワイン
05 /01 2023
サンテミリオンの村から出て車に戻り、次に向かったのはChâteau Balestard La Tonnelle。村から徒歩でも来れるほどの近さです。

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広いテラスを備えたモダンな建物。

おお、あそこが試飲会場ね、といきなり向かおうかと思っていたら、建物の入り口で待ち構えていたおじさんにつかまり、フランス語?ああちょうどよかった、今出発します、と有無を言わさず見学参加(笑)。サンテミリオンはこういうところ多くて、試飲だけ~とかあんまりさせてもらえず時間がかかる(-_-;)

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まあでもなかなか楽しいおじさんの説明と、積極的に質問などする若い女の子グループのおかげで和気藹々と進みました。

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試飲はモンターニュのCh. Roudier2019(14,25€)とバルスタール2015(38,25€)。

値段はこの日特別のポルト・ウヴェルト価格。普段はバルスタール51€(-_-;)
さて、モンターニュもなかなかおいしかったですが、ここまで出すほどでもないか…、と言う感じ。バルスタールはやっぱり良かったですけどね。まあ元々買おうと思って来てないので試飲できて満足。

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テラスからの眺め。

名前に付いている"La Tonnelle"(あずまや)がこれ。15世紀のものだとかで、おそらくサンテミリオンの村の防御のために使われていたのでは、という由緒あるもの。向こう側に村の教会が見えます。

さて、もうだいぶ満足度も高まってきたのですが、あと1軒西側にあるクラッセのところ行こうと向かっていたら、フォーリー地区を通り抜けていた。そう言えば、Château Tour Grand Faurieの村の中にあるブティックが閉まっているのを見て、あ、買いたかったのに、とprinceが言っていて、予定外だけど前を通ったのでもちろん立ち寄りました(笑)

ここはサロンで何度も試飲したことあるし、よく知ってるのですが、家庭的なシャトーにありがちで、あるもの全部出してくれる上に気前よく注いでくれる。しかも急に雨が降ってきて狭いテントの中に4、5人の北欧系ヤロー達と一緒にぎゅうぎゅう詰め(笑)
ワインもモンターニュ、サンジョルジュ、サンテミリオン、それぞれ複数ミレジムある上に、メインのグラン・クリュに至っては2012から2020までずらずら~っと(笑)
で、もう何が何だか状態でしたが、買ったのはこの3種類。

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サン・ジョルジュのFeytit Divon 2020(16€) と、トゥール・グラン・フォーリーの2016(22,50€)と2020(22€)。

ここ、お手頃なイメージだったんですが、私の記憶は10年ぐらいアップデートされてなかったようだ(笑)。でも相変わらずおいしいし、マダムも働いてる人も感じが良いシャトーです。見学・試飲(無料!)も随時受け付けているのでお勧め。サイトから申し込めます。

さて、最後は西の端っこ、ポムロールとの境にあるChâteau Corbin Michotteへ。ここ、2012年の格付けでクラッセから外れたものの、昨年復活。しかしクラッセ組だというのに誰もいない。有名シャトーがひしめくサンテミリオンきっての高級エリアにあるというのに、どういうことだろう。後から知ったのですが、この2012年の格付けの際、それまでずっと2つだけだったプルミエ・グラン・クリュ・クラッセAに新たに2シャトーが加わったことで疑念を呼び、降格されたいくつかのシャトーがこの時の格付けの正統性を巡って裁判を起こす騒ぎになり、結果それまで君臨していたトップの2軒をはじめ、いくつかが格付けに参加しなくなったという経過が。そんなこともあって、クラッセには復帰したものの、なんか評判悪くなっちゃったのかな…、なんて憶測ですが。
さて、ここも試飲は色々取り揃えていて、うちは白も作ってるの、ということで早速いただきます。これはウマい!これこれ、こういうのを探していたのよ。シャトーに来なきゃ買えない知る人ぞ知る、そしてちょっとお得感もある逸品。あとモンターニュ、サンジョルジュもあったけど、モンターニュを1杯ぐらいと、後はメインのコルバン・ミショットをミレジム違いでいくつか。このエチケットは見覚えがある、と思ったらワイン祭りで飲んだことがあった。その時もおいしいと思ったけど、やっぱりいいです。そして、ポムロールも2018と2016だったかな?意外にも新しい方が飲みやすくて、古い方がまだ口の中に引っかかる感じ。

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ボルドー白のMayne d'Olivet 2016(16€)とポムロールのCh. Cantelauze 2018(36€)

サンテミリオンに来たのに違うもの買ってますが、お値段を見ると、ポムロールとコルバン・ミショットあまり差がなかったのでポムロールを買うことにしました。ミレジムで私たちの意見が一致したのがポムロールだったというのもある。
試飲の時ひとりでぶらっと来たおじさんが一緒だったんだけど、彼はここはサンテミリオンだからこっちを買うよ、とコルバン・ミショットの方を買ってました。

という訳で、今年のサンテミリオンはちょっと収穫もあり(私は別に試飲だけで終わっても構わないんだが、何も買わないとぶつぶつ文句を言う人が(-_-;)、近年になくいっぱい試飲もできて満足でした。

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サンテミリオンのシャトー巡り 2023(1)

ワイン
04 /30 2023
今年はカレンダーの並びが良く、5月の週末は毎週3,4連休になるフランス。で、最初の3連休はサンテミリオンのシャトーのポルト・ウヴェルト(一般公開)に行ってきました。3日間開催ですが、メーデーは閉まっているところもあるので避けたい。お天気がイマイチでどうしようか迷ったけど、ワインの試飲には暑すぎるよりもいいので出発。観光客が多いので、いつも混んでいることの多いサンテミリオンですが、このお天気のせいかそれほどでもなかったです。
今年は今まで行ったことのないグラン・クリュ・クラッセが結構ありました。サンテミリオンは10年ごとに格付けの見直しがあり、去年がその年に当たっていたので新たに格上げになったところかな。そのうちの1軒が、サンテミリオンの村の中心にあるClos Badon Thunevin。シンデレラワインとして一躍脚光を浴びたシャトー・ヴァランドローと同じオーナーなので、これは行きたいと思っていたんだけど、問題は車を停められない。そこで、村の外側からすぐの別のシャトーに向かう道沿いに場所を見つけて、そこから歩いていきました。

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Le Palais Cardinal(枢機卿宮殿)の遺跡

村の北側リミットに位置する建物。サンテミリオンに来ても、まっすぐシャトーに行って村に入ることはあんまりないので、すっごく久しぶりに来ました(笑)。観光客だらけです。

お目当てのシャトーは、村の中心の教会からまっすぐ下った道にありました。

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でも誰もいない~(-_-;)

小さく見学の時刻表示が出ていて、15分ほど前にあったばかり。しかも定員15人とか書いてあるし。次の見学は1時間ほど後なので、そこまで待ってられないし、どうしようかなあ、そう言えば近くにブティックがあるはず…、ときょろきょろしていたら、見学ですか?と声をかけてくれた若いお兄さん。さっき終わっちゃったのね、と言うと、いいんですよ、さあさあと案内してくれた。
で、ここが、その最初にヴァランドローを作り始めた≪ガレージ≫。この奥にちゃんと発酵タンクがあって、今はここでClos Badon Thunevinを作っているんですってことだった。

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すぐ近くにワインショップを構えていて、試飲はこちらで。

お店の前にはハーフボトルから18L入りまでずらりと並んだ瓶。

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試飲はまずAOCボルドーのBad Boyから。ほとんどメルローだというのに、新樽熟成のせいかすごいパワフル。ちょっとびっくりするぐらい。値段もなかなかびっくりするけど(笑)
そして、クロ・バドン2018。こちらの方が飲みやすいぐらい。まあ良いなと思ってもなかなか手の出る値段じゃないですが。話のついでに出た白のヴァランドローも試飲させてくれました。華やかでおいしいと思ったけど、25€…。

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ワインショップのある道。

教会の周りは賑わってましたが、村自体はそれほどでもなかった。でもお店が増えたな~。このお店もコロナ禍にオープンしたらしいし。

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せっかく村に来たから、もちろんマカロンも買いました。

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色々新発見のワイン市

ワイン
03 /10 2023
今年も恒例のワイン市Salon des Vin des Vignerons Indépendantsに行ってきました。3年ぶりの開催だった去年はまだワクチンパスが必要で、お食事コーナーでしか食べちゃいけないとかありましたが、今年は遂にいつも通り。入口に抗菌ジェルなどの設置もなかったです(-_-;)。
今回は事前にちょっと下調べして、コンクール金賞受賞のワインをピックアップ。と言ってもかなりの数があったので、その中で特に行きたいところを優先的に回りました。去年暑くて、うちのロゼと白のストックが減ったので、ロゼのおいしいところを探していたのですがめぼしいのがなく…、白も試飲は結構したけど買ったのは赤中心になりました。

今までおいしいシャブリに出会ったことがなかったので、単にシャブリが好みに合わないのか、それともおいしいのを飲んだことがないだけなのか見極めたく挑戦。最初のスタンドでは各種飲ませてもらったものの、どれもイマイチ。確かに今まで飲んだことある酢~~~っぱいのとは違っていたけど、これと言って特徴もない。2軒目ではシャブリらしいというか、酸の利いた味わいではあるもののバランスが良く、上位ランクになるとまろやかでおいしい。

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Domaine Milcent Chablis Premier Cru Beauroy 2018(23€)

プルミエ・クリュだけでも4種類、それにシャブリとプチ・シャブリ全部試飲させてくれました。で、最後に飲んだボーロワをお買い上げ。真ん中辺で飲んだ一口目は酸っぱいけれども後味のバランスが良いのも良かったけど、もうどれだったか分からない(-_-;)
まだ新しいドメーヌだそうです。とても若い息子さんが一生懸命説明してくれました。

ブルゴーニュは値段帯が高いので、お手頃でおいしいのになかなか出会わない。で、ちょっとマイナーなアペラシオン狙いで行ってみたけど、やっぱり高い。まあまあいいなと思っても、そこまで出して買うか?というぐらいなので、結局買わず。赤はやっぱりボルドーの方が好きだし。
そこで、ボジョレーとコート・デュ・ローヌをいくつかチェック。

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Domaine Grand Romane Gigondas 2020(18€)

コート・デュ・ローヌは値段もピンキリですが、このドメーヌはジゴンダスとコート・デュ・ローヌの赤白があって、白も試飲させてもらいました。白があるって知らなかったなあ(笑)。赤も白も、セパージュ(ブドウ品種)がボルドーと全然違うので新鮮な味わい。この地方も複数品種のアッサンブラージュなので、私は割と好きなのかも。シラーやグルナッシュを使っているのでスパイシーで、お肉は子羊が合うね!とのことでした。今まで上位ランクのコート・デュ・ローヌをあんまり良いと思ったことがなかったので、嬉しい発見。

ボジョレーは結構たくさんスタンドが出ていたので、最初のところもまあ良かったけど、ちょっと決め手に欠けたので次。全然知らないので、お勧めに従って、まずサン・タムール、フルリー、ジュリエナ、モルゴン、ムーラン・ア・ヴァンと、軽いのから力強いのへ試飲。ボジョレーの最高ランクはムーラン・ア・ヴァンなんですね、それも知らなかったわ~(笑)
サン・タムールはほんとに軽くて、ロゼみたい。好き嫌いがなく万人受けするので、結婚式にもよく使われるんですよ、ということでした。名前にAmour(愛)が入ってるしね。私はジュリエナが一番いいと思ったけど、princeはモルゴンとムーラン・ア・ヴァンと決めかねて、結局3本お買い上げ。

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Domaine Bel Avenir Juliénas 2020(14,30€) Morgon 2020(13,80€) Moulin-A-Vent 2020(16€)

〆はやっぱりボルドー。今まで知らなかったシャトーがあったので行ってみました。初参加かしら?
サンテミリオン・グラン・クリュのシャトー・デュ・バリーが金賞だったのでチェックしてたんだけど、ポムロール2つとサンテミリオン3つ、ボルドーにも畑を持っている大シャトー。ボルドーのこれが評判良くてねー、是非飲んで!もう2019のストックこれが最後なのよ!と激しくお勧めされたので飲んでみたらすごくいい!値段も単なるボルドーの値段ではないですが(笑)

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Extrait de Rambaud 2019(14,50€)

シャトー・ランボーはドルドーニュ川とガロンヌ川に挟まれたアントル・ドゥ・メール地区にあるので赤のアペラシオンは単なるボルドー。このエクストレはそこから選りすぐったメルロー100%で樽熟成させたものということで、パワフルではあるものの飲みやすい。この後本命のシャトー・デュ・バリーとポムロールも飲ませてもらったのですが、こっちの方が飲みやすくて好みだった(笑)

最後はフロンサック。実はこのシャトー・ラ・ヴァラドはパリのワインバーで飲んだことがあって知っていました。ただ、そのことはすっかり忘れていて何となく聞いたことある名前だな…、と自分のブログを検索してああ、あれか、と分かったという(笑)
ここはカノン・フロンサックも持っていて、両方試飲しましたがやっぱりフロンサックの方がいい。私は絶対2018が良いと思ったんだけど、princeは2016が良いというのでじゃあ両方。

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Ch.Font Brun 2016(8,10€)
Ch. La Valade 2018(13€)

なんで2016の方がそんなに安いんだろう…、と思ってよく見たら違うワイン(-_-;)。試飲した時には同じワインをミレジム違いで飲んだと思っていたけど、違っていたのか?それとも飲んでないものを買ってしまったのだろうか…、謎(笑)

今年も節度あるサロンだった…、と思ったけどうちに帰ったら結構きました(笑)。リストを眺めていたのに、いくつか行き忘れたところもあるし。300以上の出展者がいるこのサロン、何度行っても飽きずに楽しめます。

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ペサックのシャトー巡り 2022

ワイン
12 /05 2022
12月最初の週末恒例のペサック・レオニヤン地区のポルト・ウヴェルト(一般公開)。今年ももちろん行くつもり満々でしたが、土曜は用事があり、日曜はフランスの試合が午後4時にある。それに昨日書いた映画を午前中に観に行くことにしていたので、全然時間がない。幸いペサックはボルドーから近くて、20分もあればどこかへ辿り着くのですが、今回はボルドー・メトロポール内、市で言うとメリニャックとペサックにある最寄りのところへさくっと行くことにしました。
今回(と言うかいつも同じなんだけど)この地区で参加していたのは、メリニャックにあるピック・カイユ―とリュシェ・アルド、ペサックのパップ・クレマンとオ・バカランの4軒。で、まずはシャトー・リュシェ・アルドを目指します。GPSによるとうちからなんと11分(笑)



この地図でもわかる通り、市街地にいきなり広がる広大な敷地。お隣のピック・カイユ―は森に隣接しています。パップ・クレマン、オー・ブリヨンも地図に見えているようにすぐ近く。前にピック・カイユ―に来た時、ここにも来ようと前の道を通ったのに、どこが入り口が分からず諦めたという過去があるのですが(笑)

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こんな入り口なので、確かにシャトーっぽくはない。

今回はちゃんと看板も出ていてすぐ分かりましたが、前回は多分この入り口の前を通る前にUターンしてしまったんじゃないかと。
シャトーらしくないのも道理、そもそもここは学校なのです。ボルドー大学の一角をなすBordeaux Sciences Agroと言う農業技師養成のいわゆるグランゼコール。これまでにも農業高校のシャトーには行ったことがあって、そこでここのワインも売っていたりしたのでてっきりここも高校なのかと思ってたんですが、お姉さん格だったのね。
さて、ここでも他の高校のワインも売ってはいましたが、試飲はリュシェ・アルドとセカンドのみ。でも赤白それぞれに2つずつミレジム違いがあって、この1軒だけでかなり満足な量(笑)

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Les Haldes de Luchey Blanc 2017(14,50€)
Château Luchey-Halde 2012(25€)

白は最初に飲んだセカンドの2017がとてもおいしく、その後シャトーを飲んでもあれ?前の方が良かったぞ?って感じ(笑)。ま、好みの問題ですから。赤はさすがに長熟のペサックらしく、若いものはタンニンが強くて飲みにくい。試飲を担当してくれた方の一番お気に入りだという2012がやっぱりおいしかったので買い。

さて、結構時間も取ってしまったので、急いで2軒目へ。ペサック市内ですが、ロカードの外側にあるシャトー・オ・バカランへ。ここに今まで来たことなかったのは、他のシャトーから1軒だけポツンと離れていて、他にも何カ所か行きたい時には不便。今回のようなショートコースならいいですけどね。しかし行ってみると結構な人で賑わっている。そして入っていくと、試飲するならグラス5€でーす。と言われた。

pessac3_20221214040844e39.jpg これがそのグラス。同じオーナーのCh. d'Eckの名前入り。

いやびっくり。ポルト・ウヴェルトに来てグラスを買わされるとは。2人で1個でもいいかなと思ったけど、まあ2個買っときました。確かにその辺のちゃちいグラスよりはしっかりして重みもあるけどさ。
そして、入ってまた驚いたのが、まずシャンパーニュが。ここのオーナー、元々シャンパーニュの人で、80年代にボルドーに移り住み、最初はグラーヴ・ドゥ・ヴェール、2000年にペサック・レオニヤンに進出し、ボルドーの一大ファミリーになったという訳。で、この一家で作っているワインがぜ~んぶ試飲に出ている!
なんかもう、どれがどれだったか分からなくなるぐらいで、これは5€払っても損はしてない。しかも、隣に女の子たちを侍らせてるチャラい感じの息子たちが試飲させてくれたんだけど、見た目に反してすごい熱心に説明をしてくれる(ので長い)。途中から、もう試合が始まってるよ~と思いながらやってましたが、最後の真打ちをずっと待ってるのになかなか注いでくれなかったりして(笑)。暇そうにしている隣の彼女もたまーに注いでたけど、あたしなんでこんなとこにいなきゃなんないのよー、と思ってるのが見え見えでやる気なし。
で、結局ペサックだけでもたくさんあったんだけど、一番最後にこの二つは特別カテゴリだから、と紹介されたグラーヴ・ドゥ・ヴェールのシャトー・レスパールで作っているグラン・ヴァンと、シャトー・オ・バカランを飲んでみて、こちらを買いました。

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Grand vin du Ch. Lesparre(Graves de Vayres)2018(15€)

オ・バカランはそれなりの値段(35€ぐらいだったかな?)なのに比べて、どうこのコスパの良さ。ペサックにひけをとらないおいしさですよ。レスパールはスーパーでよく見かけるお手軽ワインで、特別良いとかいう訳ではなかったけど、ボルドー・シュペリウールとグラーヴ・ドゥ・ヴェールの2種類あるので、今度気を付けて見てみよう。

という訳で、2軒しか行ってないのにかなりたくさん試飲出来ました(笑)。
車に戻ってラジオでサッカー中継を聞きながらうちに戻ったら、ちょうど前半終了間際。フランスが得点するところもちゃんと見れた!順調に快勝して、ますます盛り上がるフランスです。
日本はあと1歩が及ばず残念だった…。くぅ~~~。

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