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真珠採り

お出かけ
01 /27 2024
ここ最近、1年1本ペースになってしまったオペラ観劇。でも、今年は前々から観たいと思っていたビゼーの「真珠採り」、しかもバリトンはワタクシ勝手に推し活中のおらが村のスター、フロリアン・サンペ君。前に映画「The Father」で使われていた時にも書いたけど、このオペラ2018年にリールでやったコンサートのCDが出ていて、出演はテノールがシリル・デュボワ、ソプラノがジュリー・フックスと、サンペ君と同世代のフランス人若手トップ揃い踏み。それに比べると、もうちょっとテノール良い人来てほしかったなー、とは思ったけど仕方ない。

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今回の演出は、御年90歳の神戸出身、パリ在住の演出家、笈田ヨシ。

2012年にパリ・コミック座で初演されたのと同じ。ご高齢にも拘らず自らボルドーまで指導にいらしたそうです。初日に観に行ってたら、舞台に上がっていたんじゃないかな?

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今回も2階バルコン席ですが、ちょっと奮発してカテゴリ2の席。

実はチケット一般発売時には1列目もあったんですが、一瞬の遅れで取り損ねました…(-_-;)
この時前にまだ人が来てないからよく見えるけど、前の人(しかもデカい)が来たらやっぱり思いっきり見にくい。

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天井も近い。

やっぱり1階の方がいいなー。でも、この演目超人気で、アボネ前売りでほとんど売り切れ。残っているのは数席だったので仕方なかった。でも、ふたを開けてみると結構空席あるんですよね~。どうなってんだ。

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やっぱりサンペ君が一番よかった。

役柄もあるけど、みんなを引っ張ってるのはこの人。いやすっかり痩せちゃって、見違えました(笑)

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ソプラノはベルギー人のルイーズ・フォール。なかなか良かったです。

テノールはアメリカ人のジョナ・ホスキンス。声はきれいだし、フランス語の発音もすごく良かったんだけど、いかんせん声量が足りない。最初のバリトンとのデュオも、すっかりサンペ君に負けていてあんまり聞こえない。ああ、シリル君で聞きたかった…。

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このオペラ、舞台はセイロンなんですが、笈田さんの演出ではみんな着物風の衣装。日本風のお辞儀をするところなんかもあり。音楽は全然オリエンタルじゃないんですが、全編美しい旋律で彩られていて、特にコーラスが感動的!ビゼーの真骨頂はやっぱりコーラスだなと思うんですよね。この舞台ではかなり大所帯で、すごく迫力ありました。
もうずっとアリアが頭を回ってます…。



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ラ・ファヴォリット

お出かけ
03 /12 2023
去年の6月以来で久しぶりのオペラ。今シーズンはアボネ(年会員)にならず、この1公演のみ単独でチケット取りました。ミンコさんが総監督じゃなくなったからか、コロナ赤字のせいか、すっかりプログラムがしょぼくなってしまって5本も観たいものがなく…、パリの落ちぶれぶりもひどいけど、ボルドーもちょっとなんだかなあ。
ともかく、おらが村のスター、フロリアン・サンペ君が出演するドニゼッティの「ラ・ファヴォリット」、ベルガモのドニゼッティ劇場との共同制作で、去年の秋にあちらで初演された新演出。主役のアンナリーザ・ストロッパとサンペ君はベルガモにも出ていたコンビなんですが、実はボルドーは別のメゾだったのよね。ピンチヒッターで彼女が来てくれて良かった、かな?(元の人は知らないので何とも言えないけど)

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今回は2階バルコンの舞台寄りの席。

安席で前列になるのはこの位置からなので、左隣の席ならもうちょっとよく見える。開演時に空いていたんだけど、後ろの人に先に取られました。でもバルコンから乗り出せば舞台の右手も見えました。ちょっとライトが邪魔だし、怖いけど(笑)
この階の席初めてでしたが、すっごく狭くて膝が前の柵に当たる。足の長い人は絶対入れない…。

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幕間にバーコーナーへ行ってみました。こんな豪奢な天井のあるサロンです。

シャンパーニュが13€、ワインが6€ぐらい。前にオーディトリアムで見た時はもっと安かったような気がするけど、値段違うのかなあ。軽食にカヌレもありましたがお値段不明。

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サンペ君、ちょっと体絞ってすっきりしてました。声は相変わらずパワフル。

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テノールのぺネ・パティ。

サモア出身だけあって、ラグビー選手のような体型(笑)で、高音も力強く響く。大歓声でこの日一番人気でした。

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アンナリーザも良かった。

サンペ君はもちろん、他の2人もフランス語よく聞き取れました。

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指揮はパオロ・オルミ(左端)

このプロダクション、ラ・ファヴォリットのオリジナル版、つまりフランス語、バレエ付きだったんですが、そのバレエ部分、ダンサーは全員還暦オーバーの素人女性。彼女たちは王のかつての「お気に入り」、という設定で最初はレオノールと同じネグリジェのようなのを着てるんだけど、途中からラックにかかったチュチュが出てきて、まさかまさか…チュチュ着けるんですか~?ギャー、やめてー、と客席爆笑。ここ、笑うシーンじゃないし、笑わせようとしてるわけでもないんだろうけど、めっちゃ笑えます。でも、おばあちゃんたちがなかなか頑張って踊っているのは微笑ましかった。その中に、実はサンペ君のお母さんもいたそうで…、テレビで取材されてました。30そこそこのサンペ君のお母さんだからこの中では若い方だし、彼女はスタイルもいいので問題なかったですが(笑)

という訳で、久しぶりのお出かけでした。
来年度はもうちょっと良いプログラムだといいなあ…。

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ドン・ジョヴァンニ

お出かけ
06 /05 2022
ローラン・ギャロス決勝の始まる午後3時に開演の「ドン・ジョヴァンニ」。上演時間は休憩を入れて2時間45分。平均的なナダルの試合時間は2時間を超えるから、うまくいけば試合の最後の方ぐらいは観れるかな、と思ったんですが、儚い期待でした(笑)

さて、今日は初めての席。どこが良いか分からないから、ちょっと違う席も取ってみようと思って1階バルコン正面ほぼ中央のボックス。

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うぉー、めっちゃよく見える!カテ3で多分一番よく見える席。

今度からこの席狙いで行こう。ただ、前の列(もちろんカテ1)はバルコンだけど、この3列目はその後ろの穴倉みたいなところなので、暑いし音響もイマイチな気がする。なんか舞台との一体感がないって言うか…。
この公演、こうやって見ると安い席がかなり空いていてびっくり。私たちの後ろもまだ2列ぐらいあるのですが誰もいなかったし。1階下のギャルリー席でも、2,3列目は空席があるし、バルコンや天井桟敷に至ってはガラガラ!とっくに売り切れじゃなかったのか?謎。

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今度はちゃんとカメラ充電していきました(笑)

「フィガロ」の時に、舞台の下の部分と上の部分の違いが分からなかったと書いたけど、今回はレポレッロがちょっと地の服を着て出てきたりするとこがありました。ロバート・グリードウ、今日はちゃんと声出てばっちり。そしてやたら脱ぐ(笑)
ドン・ジョヴァンニ役はアレクサンドル・デュアメル、この人もサンペ君たちと同じフランス人若手の注目株の一人なんだけど、オーラがあんまりないというか…、サンペ君がフィガロに対してしっかり存在感出していたのに比べて、レポレッロに完全に持っていかれてましたね。あと、「フィガロ」は衣装が華やかだったけど、こっちはこういう地味地味な感じ…、なんでかな?

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シェフのミンコさん。

今期でボルドー総監督退陣なので、今後はあまり見れなくなります。残念。

公演が終わってすぐ、スマホでチェックしたら既に45分前に試合終了。拍手の途中で出てきちゃったけど、通りすがりのテレビを置いているカフェを覗いたら、もう授賞式も終わっていた(-_-;)
仕方ないのでうちに帰ってから試合のハイライト映像を探して見ました。3セット目6-0って何…。でも、ルード君、可愛いのね。ラファのアカデミーにいたことがあって、僕の憧れですなんて。近頃の若い選手みたいにすぐキレたりラケット壊したりしないし。まだ23歳、これからの活躍を期待してます!そしてもちろん、ラファ、おめでとう!!

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フィガロの結婚

お出かけ
05 /30 2022
久しぶりのお出かけ!今年のボルドーオペラ一番の人気演目、2年前のプログラムからスライドされたモーツァルト/ダ・ポンテ三部作。同じ演出、ほぼ同じ出演者で、3日連続で「フィガロの結婚」、「ドン・ジョヴァンニ」、「コジ・ファン・トゥッテ」を4シリーズやるという企画。2年前は3本とも取っていたんだけど、今回はprinceに付き合ってもらうのでコジを外した2本で、連続じゃなくフィガロは3シリーズ目、ドン・ジョヴァンニは最終シリーズでと日にちを空けました。
一番楽しみだったのは、おらが村のスター、フロリアン・サンペ君が伯爵役で出るこのフィガロ。他のメンバーは3演目ぶっ通しなのに、売れっ子のサンペ君は、昨日までトゥルーズで「セビリアの理髪師」に出ていて、フィガロのみ、しかも後半2日間だけ。本当なら最終シリーズの方が良かったけど、連日を避けるためこうなりました。昨日までフィガロやってた人が、こんだ伯爵って(笑)
席はに取ったところと同じ位置で、あの時はガラガラだったからよかったけど、このシリーズはとっくに全席売り切れてるので、見えないこと確実(-_-;)。ただ、最後列なので立っても人の邪魔にならないから、座面を立てたまま、その上に腰かけて見ている人も多かったです。私も半分ぐらいは立って観てたけど、やっぱり疲れるので途中で座ったり。

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開始直前、客電がまだ着いている時に、歌手が出てきて舞台の上でブラブラしている演出。

真ん中で白衣みたいなのを着てるのがサンペ君。
これは手を高く上げて撮っているので、実際には前の人たちでものすごく観えません(-_-;)。しかもかなり横の方なので、最前列の人も舞台の左手の方は見えないから、頭を動かす。前の人が動くと、こっちも動かないと見えない…と非常に観辛い席でした。まあ分かってたけど。
で、これって、舞台の上に舞台があって、周りは化粧台があるから楽屋っていう設定なのよね?そう言えば去年観たカルメンも舞台の楽屋裏っていう設定だったけど。この舞台の上に上がってくれるとこの席でも見えるので良かったんですが。

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カメラ持って行ったのに、バッテリー切れ。携帯のカメラなのでヘボい写真しか撮れず…。

アナ=マリア・ラビン(伯爵夫人)、アリアナ・ヴェンディッテッリ(スザンナ)、ロバート・グリードウ(フィガロ)、フロリアン・サンペ(アルマヴィーヴァ伯爵)

最初、うわ、フィガロ全然声出てない、と思ったら、幕間にマイクを持った人が出てきて、ロバート・グリードウは本日アレルギーのために本調子ではないのですが、頑張って歌います、と説明があった。最初に言えよ。まあ事前には本人が何も言わなかったのかもしれないけど。この3部作、彼が全部言ってみれば主役なので、最後まで乗り切れるのかな~?ただ、後半は前半よりましだったので、歌ってるうちに調子が戻ってきたのかも。
サンペ君はいつものように完璧で、いつものように大人気でした。こういうヤなおっさんの役もうまくコミカルに演じてます。女性陣もとても良かった。

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だけど、この劇中劇のセット、あんまり意味がないって言うか、舞台から降りてきて素に戻る訳でもないし…ちょっと中途半端な演出。フィガロの結婚自体、生で見るのは初めてでしたが、以前映像で見たのはこんなに面白くはなかったな。でも、演出というより演者のおかげかも(笑)

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心のビタミン

お出かけ
01 /09 2022
かれこれ5年前から注目しているボルドー出身のバリトン、フロリアン・サンペ君のコンサートがあったので行ってきました。2020年の6月にオペラに出演予定だったけど公演がなくなって、チャリティーコンサートなんかでちょっぴり見かけるぐらいだったので、しっかり観たのは前回の3年前のリサイタル以来。今回はアボネ枠で早々に予約したので、最前列ど真ん中、目の前で堪能できる席をゲット。前回はグラン・テアトルでピアノ1本の家庭的なリサイタルでしたが、今回はオーケストラと一緒で会場も広いオーディトリアム、しかも金曜の夜とこの日の2日間。でも、アリーナ席はしっかり埋まっていて、地元のスターぶりを改めて実感しました。
今回のコンサートは「Amour, gloire et Bacchus(愛と栄光とバッカス)」と題されていて、このタイトルそのままのラヴェルの連作歌曲「ドゥルシネア姫に心を寄せるドン・キホーテ」で始まり、ハムレットの「酒は悲しみを忘れさす」とか、飲む歌が多い(笑)
オーケストラもルーセルの「バッカスとアリアーヌ」をやったり。ピアノ1本のリサイタルはお目当ての歌手がずっと出ずっぱりでファンには嬉しいけど、オケが付いていると半分ぐらい交響曲になってしまうのでちょっとな~、と思っていたけど、こんな風にばっちりテーマが決まっていてオケの部分も楽しめました。

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指揮はアリアーヌ・マティアク。小柄でかわいい!来年度からドイツのヴュルテンベルク・フィルの首席指揮者に就任するそうです。まだ若いし、このポストに女性が就くのは初めてということですが、頑張ってほしいですね。
オケはメンバーの中に感染者が出たのか、コロナを考慮して最初からそうだったのか、、極端にヴァイオリンが多くて、管楽器が少ない構成でした。
サンペ君は3年前よりちょっとすっきりして、元気いっぱい。フランス歌曲の多い選曲のせいか、力強さよりもニュアンスを大切に歌っている印象でした。アンコールではドン・ジョヴァンニのセレナーデを床に座って歌ってくれたのですが、マンドリンの代わりにコンサートマスターと数人がヴァイオリンを爪弾いて伴奏する贅沢さ(笑)
彼はよくお客さんの顔を見ながら歌っているのですが、あまりにも楽しそうで、観るこちらも幸せな気持ちになってしまう。お客さんだけでなく、オケのメンバーも目が合うと微笑んでたりして、ポジティブなエネルギーがバンバン伝わってきました。

全然ジャンルは違うけど、エッセンシャル・アクティヴィティじゃないとして、劇場が閉鎖されて、コンサートや演劇ができなくなった舞台人の怒りをぶつけたGrand Corps Maladeのスラム「Pas essentiel」を思い出しました。こんな時代だからこそ生きていくのに音楽は必要なんだと思います。心にビタミン、たくさんもらいました。



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