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パリ日帰り

パリあれこれ
07 /28 2021
日帰りでパリに行ってきました。TGVで2時間になってから日帰り十分可能になったとはいえ、今までやったことなかったんですが、平日なので直前でもOuigoなら19€とかあって、普通のTGVも意外と安かったし。

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朝8時に出て、帰りが23時。

行きも帰りもマシ―に止まる電車で、2日前にマシーの駅の工事現場が崩れてたくさんの遅れが出る事故がありぎょっとしたけど、何事もなかったかのように普通に着きました。ほっ。
そうそう、今までいつTGVに乗っても、身分証明書を求められたことなどなかったのに、行きも帰りも車内検札でちゃんとチェックされました。前からチケットには名前を入れて買わないといけなかったけど、ネットで転売されるのを防ぐ目的なんでしょうね。コロナでかなり直前まで無料で変更キャンセル可能になっているので、今そうやってネットで売りに出す人も減っているとは思うんですが…。

さて、パリ滞在10時間半足らずでしたが、大使館に行く用事があったので、モビリス(1日券)を買ってメトロ乗りまくり(笑)
地方在住者の為に、書類交付を当日やってもらえるのですが、それでも午前と午後2回行かないといけない。パスポートの交付ならまだ分かるけど、こっちが全部記入して持って行ったものにハンコ押すだけなのに、その場ですぐやってもらえないのはなんでなんですかね???
コロナの前から、パリのメトロも紙のチケットがもうすぐなくなると発表されていたけど、先延ばしになったのかまだ使えます。カルネが2枚だけ残っていたので、princeが使って無事なくなりました。前に来た時、私の持っていたNavigoパスは古くて使えなくなっていたけど、最寄り駅では交換できなかったのでそのままにしていましたが、今はどこの駅でもできるようです。ただ、普通の居住者パスにはカルネはチャージできなくて、私が使うとすれば1日パスか1週間パスなので、せっかく新しくしてもらったけどもうあんまり出番ないかな…。

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お昼はアパート近所のカフェでクスクス。

住んでいた時からカフェなのにクスクスと看板が出ている不思議な店…、と思っていて1度も入ったことのなかった店だったんですが(笑)、寒くて温かいものが食べたかったので普通のカフェメニューもあったけどクスクス!お肉も色々選べて、メルゲーズはデフォルトで付いてくる。このお店はアルジェリア風だそうで、おいしかったです。

今回のパリ行きはもう一つ、うちのアパートの工事をすることになったので、その準備の為だったのですが、最初は3日ぐらい滞在してもいいな~、とたまを連れて車で行くことを計画していました。しかし、さすがに6時間の道のりは長いので、真ん中のトゥール辺りで1泊して…、と考えていくと、1泊ずつで毎日移動ということになってしまう。で、結局それなら日帰りにして、たまはお留守番の方が楽だし、ホテル代考えると車で行くよりTGVの方が安上がり。それでも、長時間ひとりでお留守番が嫌いなたまのため、同じアパートで猫を飼っているお姉さんに日中様子を見に来てもらうようにお願いしておきました。そしたら、お姉さんは朝昼夜と3回も見に来てくれたらしく、夜にはちゃっかり膝に乗って甘えている写真が(笑)
いつもなら長時間留守にした時は、帰ってくると玄関でうにゃーうにゃーと抗議の声をあげて待っているたまなのに、私たちが夜中に帰ってきたら、ベッドで寝てました(-_-;)

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あー、帰ってきたん?

おねーさん、ありがとう。

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ルサルカ@バスティーユ2019

パリあれこれ
01 /13 2021
2本目のオペラはドヴォルザークの「ルサルカ」。チェコ語なんでさっぱりわからな~い(いや、ドイツ語も分からないけど)。
王子役でクラウス・フロリアン・フォークトが出るのと、演出が評判のいいロバート・カーセンなので観たいということになったのだけど、妖精のルサルカが人間の王子様に恋をして、魔女に人間にしてもらう代わりに声を失うという、まったくもって人魚姫な話。ルサルカと3人の姉妹の妖精たちの出番が多くて王子様あんまり登場しないので、フォークトさん目当てだとあんまり…。ドイツオペラ以外に出てるのは珍しいので、ちょっと新鮮だったけど、やっぱりドイツ語の方が彼の魅力が十分発揮されて良いような気がする。

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ルサルカはカミラ・ニールンド。

彼女もフィンランド人で、主役二人ともチェコ語が母語の人じゃない(-_-;)
私には発音分からないからいいんですが。

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指揮もフィンランド人のスザンナ・マルッキでした。

女性の指揮者も増えてきましたよね。
登場人物も少ないのに、何気に長いオペラでしたが、カーセンらしいシンプルな美しい舞台で、なかなか楽しめました。

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久しぶりのプランタン・パリ

パリあれこれ
01 /12 2021
オペラ遠足の際はバスティーユに泊っているので、あまり中心部に出てこない私たちですが(笑)、たまにはデパートに行ってみようとオスマン大通りへやってきました。

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確か2年前には、まだ完全に工事が終わっていなかったと思うプランタン。

でかでかとパンツの広告を出しているのは、メイド・イン・フランスを前面に押し出しているLe Slip Français(ル・スリップ・フランセ)。ブランド名そのものが「フランスのブリーフ」で、最初は男性用下着メーカーだったのですが、今は女性用とか下着以外の服も売っているようです。
オペラ好きで有名なロズリン・バシュロ文化相(当時はまだ現職じゃなかったけど)が、オペラ界きっての大スター、ヨナス・カウフマンにこのスリップを公の場でプレゼントしたことで、ファンの間ではかなり話題になってたようです(笑)

さて、プランタンも観光客の多い場所柄、お隣のラファイエット同様食料品売り場ができて、レストランコーナーも充実。でもそれなりに混んでいるので、この時は結局レストランフロアではなく、地上階か地下にあったこじんまりしたところでランチ。

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ワインバーみたいな感じのところでした。軽く食べるのにピッタリ。

夜は外食できないので、お昼からワインを1杯。おいしかった。

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トロイアの人々@バスティーユ2019

パリあれこれ
01 /11 2021
1本目のオペラは、オペラ座350周年記念企画、ベルリオーズのグランド・オペラ「Les Troyens(トロイアの人々)」。2部構成で登場人物も多く、4時間にも及ぶ壮大さもさることながら、1989年に完成したバスティーユ劇場の30周年記念でもあるので、こけら落としに上演されたこの演目を新演出で持ってきたという訳です。

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緞帳もこけら落し公演当時のものらしい。

トロイアの人々、第1部「トロイアの陥落」は有名な木馬に隠れていたギリシャ兵がトロイアを陥落させるエピソード。トロイアの王女カッサンドルが女たちを率いて誇り高く死ぬ道を選ぶ最後が圧巻。

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現代に置き換えらえた舞台は、恵まれた環境の王族と、荒んだゲットーの民衆といういかにも暗いセット。

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カッサンドル役はステファニー・ドゥストラック、婚約者コレーブにステファン・ドゥグーと実力者コンビ(左側の2人)。

この演出では、カッサンドルが父王から性的虐待を受けており、父を憎んでいる設定になっていて、だからこそ最後の自害のシーンも一層説得力を持っていました。ステファニー・ドゥストラックはこういうあくの強い役ぴったりで、現代的な演出に向いていると思う。

第2部は「カルタゴのトロイア人たち」。トロイアを脱出した勇者エネはカルタゴに辿り着き、美しい女王ディドンにもてなされる。カルタゴに留まりたいのはやまやまだが、彼の使命はイタリアへ渡り、国を再建すること。エネに去られたディドンは絶望のあまり死んでしまうという、1部同様の悲劇。

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第2部は戦傷者精神病院の設定。幕間から舞台の上では色んな人が歩き回っていました。

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エカテリーナ・セメンシュク(ディドン)とブランドン・ジョバノヴィッチ(エネ)

実は主役の2人、どちらも代役(-_-;)
本当はエリーナ・ガランチャとブライアン・イーメルのはずだった。まあこの二人も悪くはなかったですけどね…。

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個人的に一番良かったのは、イオパス役のシリル・デュボワ(真ん中)。

シリル君は主役級の役バンバンやっている若手テノールの注目株で、こんなちょっぴりしか出番のない役に彼を使うなんて非常に贅沢なのですが、彼のアリアが始まった瞬間、わー、この人の声はステキと持って行かれました。今まで色んなテノールを聞いたけど、声が素敵だと思ったのは初めて。もう後半はシリル君のことしか覚えていない(笑)
右はアナ役のオード・エクストレモで、本来はディドンの妹なのですが、この演出、ディドンは病院長、エネは短期の入院患者で、アナやイオパスは職員(なのでこんな衣装)という設定。細かい意味がよく分からなかったんだけど、1部のとつながりも不明…、うーん。

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指揮はフィリップ・ジョルダン先生。

記念事業の公演で、豪華にお金もかかっている新作なんだけど、好評とはいいがたいようでどうなんだろう…?

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2年前のパリ

パリあれこれ
01 /10 2021
1年遅れでミュンヘンのオペラ遠足の話を年末に書いたけれど、よく考えたらその前に行ったパリ&ミュンヘンの話も書いていなかった。ずっとほったらかしていたので、あれはいつの話だったかな~、と写真をチェックしたら、2019年の1月末。雪に降られて酷い目に遭ったからよく覚えていて、そんな前のことだと思っていなかった(-_-;)
自由にお出かけができなくなった今だからこそ、思い出に浸ろう!

というわけで、ちょうど2年前のオペラ遠足。まずパリ。
フランスでも北半分の天気予報は雪。案の定、TGVでロワール辺りまで来るとすっかり雪景色。

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ボルドーではめったに雪が降らないので、ちょっとテンションが上がる。

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この後に悲劇が待っているとは露知らず…

わー綺麗だなー、なんて、暢気なもんです。

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パリは雪が少し残っていたけどいいお天気でした。

このモンパルナスの裏手から見えるエッフェル塔が好き。

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夜は今やビストロ料理の定番、贅沢ハンバーガー。

オペラ遠足の際は、大抵最初の夜しかレストランに行けないけど、姉も日本から着いたばかりなので結局近所で簡単に。でもこれはこれで、日本の食事とは違って楽しいみたいです。

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