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コート・ド・ブールのシャトー巡り 2023

ワイン
05 /14 2023
今年もコート・ド・ブールのポルト・ウヴェルト(公開見学)行ってきました。いつもはサンテミリオンの次の週なんだけど、今年は2週間空いていて、連休になる週末を避けたのかと思っていたら、いつも第2週末だから今年もそうしていただけだった。サンテミリオンがフライイングだったのね(笑)
うちでお昼を食べてからだと遅くなるので、メゾン・デ・ヴァンの中にあるレストランLe Bouchon de Bourgで食べようと思って出発前に電話したら満席ですと言われた(-_-;)。2年前にここに行った時はガラガラだったので、まさかそんなにお客さんがいるとは思わなかった(笑)。もっとも前はワインバーで、お食事メニューもおつまみ系だったけど、今はこじゃれたお料理を出すレストランになっていてちゃんとしたメニューがあるので全く違うんですけどね。しかも2年前はまだコロナ中だったし。

仕方ないのでうちで軽く食べ、14時少し前に最初のシャトー・ノドーに到着。フードトラックが来ていて、皆さんがまだお食事中のところでした。もうちょっと早く来てここで食べればよかったのに~、バーガーおいしかったよーと言われましたが、シャトーの関係者ばかりと数人の常連のお客さんしかいない中ではなんだかちょっと…。もっともうちも常連と言えばそうなんけど、ここ数年ポルト・ウヴェルトになぜか参加していなかったので来たのは久しぶり。ひょっとしてオーナー変わったのか?と思っていたけど、相変わらず人懐こいおじいちゃんとテキパキした娘さんがいました。

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La Rosée de Nodoz(4,75€)
Ch. Nodoz Cuvée Barriques 2020(11,20€)
Ch. Nodoz Cuvée Tradition 2022(6,40€)

うちのロゼのストックが殆どなくなったので今年はロゼ押し。前に試飲した時はあんまり、と思ったけど今回は良かったのでケース買い。これで今年の夏も安心。赤はいつもの樽熟成の他に、いつもは買わないトラディション。数日前に瓶詰めしたばかりという2022をおじいちゃんに超お勧めされたので、飲んでみたら確かに良い。猛暑の去年は出来は良いけど量が少ないので、あるうちに買っておこうと(笑)

ここに来たらもちろん隣にあるシャトー・フーガスへ。スーパーのワインフェアで買えるので、別に来なくてもいいんですが、年配のオーナーご夫妻がお元気かどうか気になるし、隣に来てるんだし。車を停めると溌溂としたゴールデン・レトリバーの受付嬢が満面の笑顔で走り寄ってくれました。前はよぼよぼのラブラドールのダムジャンちゃんがいたけど、この子に代変わりしちゃったのね~、と思いながら中に入っていくと、マダムがこの子はジャンヌっていうの、と教えてくれました。まだ1歳半ぐらいだそう。前はラブがいましたよね?と聞いたら、そう、ダムジャンは13歳で死んじゃったの、太りすぎててねえ、名前が悪かったかしら、と(笑)
他のシャトーみたいに若い手伝いの人とかいなくて、いつもご夫妻だけでやっているけど、大丈夫なのかな?ワインの瓶って結構重いから注ぐ時とかちょっとふらついてるし(-_-;)

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Ch. Fougas Sans Soufre Ajouté 2020(9,40€)
Ch. Fougas Forces de Vies 2016(23€)

買ったのはスーパーで買えないこの2種類。早飲み用、硫黄添加のないのと、老木の果実を使ったとっておきフォース・ドゥ・ヴィ。2016と2018があって、前に買った2016を最近飲んでしまったので2018を買ってしばらく寝かせておこうと思ったのに、うちに帰ってからよく見たら2016が入っていた…、まあいいんだけどね(笑)

続いては、去年も来たシャトー・ラグランジュ。去年はまだ前の持ち主から引き継いだワインしかなかったので、新しいオーナーの作るワインはどんなのかな、と。で、去年も誰もいなかったんだけど、今年もやっぱりぽつねん(-_-;)。道に面したテラスに試飲用のカウンターを設けて立ち寄りやすい感じにもなってたんだけど、ボトルをカンカン照りの日なたに置いちゃダメでしょう。素人じゃないんだから。まあでも、他のシャトーでもそうなんだけど、開けたばかりのボトルの匂いも確かめずに注ぐ人とか結構多いんだよね。で、あれ、これってこういうワインなのかな?それともこの瓶がブショネなだけ?みたいなことがあるけど、私はプロじゃないので差し出がましいことは言わず、黙って立ち去ることにしてます(笑)。

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Ch. Lagrange Ôpale 2021(6,80€)
Ch. Lagrange Tradition 2018(13€)

ロゼは冷蔵庫から出てきたのでちゃんと冷たくておいしかった。ちょっと珍しい感じのロゼで、目先が変わっていいかなと。赤は前のオーナーのものの方が好みだったので、2018を買いました。
もう長年行き続けているので、こういうオーナーが代わってしまったシャトーもいくつか出てきましたが、残念なことが多いんだよね…、違う地方から来た人がやっていることが多くて、コート・ド・ブールらしさがなくなってるというか。

最後はいつものシャトー・リドンヌ。ここも人がいないことが多いんだけど(-_-;)、今回は先客がいました。で、いつもはあんまりいない奥さんと一緒に試飲始めていたら、戻ってきたオーナーにやあやあ今年も来てくれたね!と声を掛けられ。ミレジムがたくさんあるので、どれにしようか迷っていたら、帳面をめくって去年買ったのはコレコレと教えてくれる始末(笑)

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Ch. Lidonne 2019(7€)
Ch. Lidonne Blanc 2017, 2019(6,50€)

赤は今回は古いのは買わず、うちにあるのと同じ2019を増やしました。白は2017と2019があるというので両方購入(笑)。このコスパの良さ、最高!ここはずっと変わらずにいてくれるといいな…。

という訳で、今年は知ってるところを回ってストックを増やすパターンに落ち着きました。もっとも、もう知らないところってほとんどないんだけど(笑)

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トラムが空港まで延伸

ボルドーあれこれ
05 /02 2023
遂にボルドー空港にトラムが繋がりました!2年ぐらい前から大規模な工事が始まって、メリニャックに車で行くのが大変だったけど、今年の初めぐらいからテスト走行が始まった、というニュースを聞いてまだかなまだかなと待っていた。4月の終わり、ということ以外つい最近まで開通日が明らかにされず、パック(イースター)のバカンス期間には間に合わずに私たちがニースに行く時にももちろんダメだった。でも、バカンス期間は利用者が多いから、最初のうちは不具合があるかもしれないからわざと避けたのかも(笑)

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A線 空港Aéroport行き。よく見ると、Airportと英語表示も。

メリニャックのQuatre Chemins駅で既存のル・アイヤン行きと空港行きに分かれます。そのまままっすぐ行けば空港なのに、ここでくりっと曲がってメリニャック市役所の方へ向かってしまうという不思議なルートを取っていたトラムですが、新設された空港へのルートは単線。でも平日昼間は10分おきに運行とのことでなかなか便利。ボルドー中心と空港が30分で結ばれ渋滞の恐れもない。大きい荷物を持っての乗り降りもバスと違ってトラムならスムーズだし。この前ニースに行って、空港と市内がトラムで行き来出来て便利さを実感しましたが、これからはボルドーもアクセス抜群です!
空港だけでなく、巨大ショッピングセンターのメリニャック・ソレイユにもトラム1本で行けるようになるので嬉しいな。

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サンテミリオンのシャトー巡り 2023(2)

ワイン
05 /01 2023
サンテミリオンの村から出て車に戻り、次に向かったのはChâteau Balestard La Tonnelle。村から徒歩でも来れるほどの近さです。

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広いテラスを備えたモダンな建物。

おお、あそこが試飲会場ね、といきなり向かおうかと思っていたら、建物の入り口で待ち構えていたおじさんにつかまり、フランス語?ああちょうどよかった、今出発します、と有無を言わさず見学参加(笑)。サンテミリオンはこういうところ多くて、試飲だけ~とかあんまりさせてもらえず時間がかかる(-_-;)

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まあでもなかなか楽しいおじさんの説明と、積極的に質問などする若い女の子グループのおかげで和気藹々と進みました。

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試飲はモンターニュのCh. Roudier2019(14,25€)とバルスタール2015(38,25€)。

値段はこの日特別のポルト・ウヴェルト価格。普段はバルスタール51€(-_-;)
さて、モンターニュもなかなかおいしかったですが、ここまで出すほどでもないか…、と言う感じ。バルスタールはやっぱり良かったですけどね。まあ元々買おうと思って来てないので試飲できて満足。

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テラスからの眺め。

名前に付いている"La Tonnelle"(あずまや)がこれ。15世紀のものだとかで、おそらくサンテミリオンの村の防御のために使われていたのでは、という由緒あるもの。向こう側に村の教会が見えます。

さて、もうだいぶ満足度も高まってきたのですが、あと1軒西側にあるクラッセのところ行こうと向かっていたら、フォーリー地区を通り抜けていた。そう言えば、Château Tour Grand Faurieの村の中にあるブティックが閉まっているのを見て、あ、買いたかったのに、とprinceが言っていて、予定外だけど前を通ったのでもちろん立ち寄りました(笑)

ここはサロンで何度も試飲したことあるし、よく知ってるのですが、家庭的なシャトーにありがちで、あるもの全部出してくれる上に気前よく注いでくれる。しかも急に雨が降ってきて狭いテントの中に4、5人の北欧系ヤロー達と一緒にぎゅうぎゅう詰め(笑)
ワインもモンターニュ、サンジョルジュ、サンテミリオン、それぞれ複数ミレジムある上に、メインのグラン・クリュに至っては2012から2020までずらずら~っと(笑)
で、もう何が何だか状態でしたが、買ったのはこの3種類。

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サン・ジョルジュのFeytit Divon 2020(16€) と、トゥール・グラン・フォーリーの2016(22,50€)と2020(22€)。

ここ、お手頃なイメージだったんですが、私の記憶は10年ぐらいアップデートされてなかったようだ(笑)。でも相変わらずおいしいし、マダムも働いてる人も感じが良いシャトーです。見学・試飲(無料!)も随時受け付けているのでお勧め。サイトから申し込めます。

さて、最後は西の端っこ、ポムロールとの境にあるChâteau Corbin Michotteへ。ここ、2012年の格付けでクラッセから外れたものの、昨年復活。しかしクラッセ組だというのに誰もいない。有名シャトーがひしめくサンテミリオンきっての高級エリアにあるというのに、どういうことだろう。後から知ったのですが、この2012年の格付けの際、それまでずっと2つだけだったプルミエ・グラン・クリュ・クラッセAに新たに2シャトーが加わったことで疑念を呼び、降格されたいくつかのシャトーがこの時の格付けの正統性を巡って裁判を起こす騒ぎになり、結果それまで君臨していたトップの2軒をはじめ、いくつかが格付けに参加しなくなったという経過が。そんなこともあって、クラッセには復帰したものの、なんか評判悪くなっちゃったのかな…、なんて憶測ですが。
さて、ここも試飲は色々取り揃えていて、うちは白も作ってるの、ということで早速いただきます。これはウマい!これこれ、こういうのを探していたのよ。シャトーに来なきゃ買えない知る人ぞ知る、そしてちょっとお得感もある逸品。あとモンターニュ、サンジョルジュもあったけど、モンターニュを1杯ぐらいと、後はメインのコルバン・ミショットをミレジム違いでいくつか。このエチケットは見覚えがある、と思ったらワイン祭りで飲んだことがあった。その時もおいしいと思ったけど、やっぱりいいです。そして、ポムロールも2018と2016だったかな?意外にも新しい方が飲みやすくて、古い方がまだ口の中に引っかかる感じ。

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ボルドー白のMayne d'Olivet 2016(16€)とポムロールのCh. Cantelauze 2018(36€)

サンテミリオンに来たのに違うもの買ってますが、お値段を見ると、ポムロールとコルバン・ミショットあまり差がなかったのでポムロールを買うことにしました。ミレジムで私たちの意見が一致したのがポムロールだったというのもある。
試飲の時ひとりでぶらっと来たおじさんが一緒だったんだけど、彼はここはサンテミリオンだからこっちを買うよ、とコルバン・ミショットの方を買ってました。

という訳で、今年のサンテミリオンはちょっと収穫もあり(私は別に試飲だけで終わっても構わないんだが、何も買わないとぶつぶつ文句を言う人が(-_-;)、近年になくいっぱい試飲もできて満足でした。

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サンテミリオンのシャトー巡り 2023(1)

ワイン
04 /30 2023
今年はカレンダーの並びが良く、5月の週末は毎週3,4連休になるフランス。で、最初の3連休はサンテミリオンのシャトーのポルト・ウヴェルト(一般公開)に行ってきました。3日間開催ですが、メーデーは閉まっているところもあるので避けたい。お天気がイマイチでどうしようか迷ったけど、ワインの試飲には暑すぎるよりもいいので出発。観光客が多いので、いつも混んでいることの多いサンテミリオンですが、このお天気のせいかそれほどでもなかったです。
今年は今まで行ったことのないグラン・クリュ・クラッセが結構ありました。サンテミリオンは10年ごとに格付けの見直しがあり、去年がその年に当たっていたので新たに格上げになったところかな。そのうちの1軒が、サンテミリオンの村の中心にあるClos Badon Thunevin。シンデレラワインとして一躍脚光を浴びたシャトー・ヴァランドローと同じオーナーなので、これは行きたいと思っていたんだけど、問題は車を停められない。そこで、村の外側からすぐの別のシャトーに向かう道沿いに場所を見つけて、そこから歩いていきました。

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Le Palais Cardinal(枢機卿宮殿)の遺跡

村の北側リミットに位置する建物。サンテミリオンに来ても、まっすぐシャトーに行って村に入ることはあんまりないので、すっごく久しぶりに来ました(笑)。観光客だらけです。

お目当てのシャトーは、村の中心の教会からまっすぐ下った道にありました。

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でも誰もいない~(-_-;)

小さく見学の時刻表示が出ていて、15分ほど前にあったばかり。しかも定員15人とか書いてあるし。次の見学は1時間ほど後なので、そこまで待ってられないし、どうしようかなあ、そう言えば近くにブティックがあるはず…、ときょろきょろしていたら、見学ですか?と声をかけてくれた若いお兄さん。さっき終わっちゃったのね、と言うと、いいんですよ、さあさあと案内してくれた。
で、ここが、その最初にヴァランドローを作り始めた≪ガレージ≫。この奥にちゃんと発酵タンクがあって、今はここでClos Badon Thunevinを作っているんですってことだった。

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すぐ近くにワインショップを構えていて、試飲はこちらで。

お店の前にはハーフボトルから18L入りまでずらりと並んだ瓶。

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試飲はまずAOCボルドーのBad Boyから。ほとんどメルローだというのに、新樽熟成のせいかすごいパワフル。ちょっとびっくりするぐらい。値段もなかなかびっくりするけど(笑)
そして、クロ・バドン2018。こちらの方が飲みやすいぐらい。まあ良いなと思ってもなかなか手の出る値段じゃないですが。話のついでに出た白のヴァランドローも試飲させてくれました。華やかでおいしいと思ったけど、25€…。

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ワインショップのある道。

教会の周りは賑わってましたが、村自体はそれほどでもなかった。でもお店が増えたな~。このお店もコロナ禍にオープンしたらしいし。

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せっかく村に来たから、もちろんマカロンも買いました。

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桜並木

街歩き
04 /03 2023
ボルドーでも桜が咲いています。

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県庁前の八重桜。

前はこの一画ずっと桜並木だったのに、県のオフィスが入る向かいのビルの大規模改修工事をした際に半分ぐらい伐採されて今は10本ばかりになってしまった。それでもこれだけ桜が並んでいるところは珍しいので、つかの間のお花見気分です。

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