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Deux fils

映画
03 /02 2019
俳優のフェリックス・モアティ、初監督映画。

2fils.jpg 「DEUX FILS」
Sortie : le 13 février 2019
De : Félix Moati
Avec : Vincent Lacoste, Benoît Poelvoorde, Mathieu Capella, Anaïs Demoustier, Noémie Lvovsky ...
あらすじ ジョゼフは作家になる夢の為に医者を辞め、息子のジョアキムは彼女に振られて落ち込むあまりに精神科医の課程を投げ出している。中学生のイヴァンはそんな父と兄に対して怒りが収まらず、問題行動を起こしてばかり…、それでも不器用ながらお互いを心配し、見守ろうとしている…。

俳優としてだってまだ駆け出しの彼が、いきなり監督?と驚きましたが、仲良しのヴァンサン・ラコストをはじめ、プールヴォルドにアナイス・デムスティエ、ノエミ・ルヴォヴスキーとさすがに贅沢な顔ぶれ。ちょっとズレた笑いのセンスもなかなかいいのだけど、テンポがなくて、ちょっと退屈になってしまっているのが残念。でもまだこれから良くなっていく要素はたっぷりなので、次に期待!

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新調爪とぎ

猫の日常
03 /03 2019
たまがずっと爪を研ぐのに愛用していたニワトコの太い枝(プロフィール写真にも写ってます)、古くなって樹皮がすっかりはげ落ち、まるで流木のようにツルツルになっていました。ニワトコは柔らかい木で爪の引っ掛かりがよく、たまだけでなくよその猫にも愛用されていたのですが(笑)、皮がなくなって芯の部分だけになると殆ど爪とぎの役目を果たさない。特にたまは歳を取ってきたので力も弱くなっているし。
そこで、この冬に切ってもらった枝を2本ばかり残しておいて、古いのと取り換えました。

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昼寝の枕にもなります(笑)

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ごきげん~。

前にあったのは端が湾曲して高くなっていたので、枕にすることはなかったけれど、今度のはいい高さのようです。
切られた枝だから、そのうち樹皮はなくなってしまうので、生えてる幹の方を使ってくれた方がいいんですけどねー。立ち上がって爪とぎをするよりも、横向きの方が楽でいいみたい。だけど、もうこれ以上太い枝はないし、ここまで育てるつもりもないので、切って使えるのはこれが最後です…。

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ネクタリンの花が咲き始めました!

今年の出来はどうかな~?寒の戻りとかがないといいんですが…。

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La mule/運び屋

映画
03 /04 2019
クリント・イーストウッド久々の主演・監督作品。

lamule.jpg 「LA MULE」
Sortie : le 23 janvier 2019
De : Clint Eastwood
Avec : Clint Eastwood, Bradley Cooper, Laurence Fishburne, Michael Peña, Dianne Wiest ...
あらすじ 90歳になろうとするアール・ストーンは家族にも去られたうえ、手塩にかけた苗木屋を手放さざるを得ない状況。気軽に引き受けた運転手の仕事は、メキシコのカルテルによるドラッグの運び屋だった。1度だけのつもりが必要に迫られて回を重ね、次第に大量の配達を任されるようになるが、麻薬取締局も優秀な「ラバ」の存在を嗅ぎつける…。

近年のイーストウッド作品同様、実際の事件を元にしているそうですが、この役はどう考えても彼にしかできない。そもそもこのお歳で現役バリバリの俳優ってほとんど見当たらないし、実際彼も最近は監督に専念してましたしね。
まあ、こんなおじいちゃんが見過ごされるのは当然としても、怪しまれないように小細工をしてみたりと、なかなかちゃっかりしているところもすごい。
やっぱりアメリカは広いなあ(笑)

2019年3月8日より日本公開 「運び屋」公式サイト

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La chute de l'empire américain

映画
03 /05 2019
いつ見ても楽しいケベック映画。

lachute.jpg 「LA CHUTE DE L’EMPIRE AMÉRICAIN」
Sortie : le 20 février 2019
De : Denys Arcand
Avec : Alexandre Landry, Maripier Morin, Rémy Girard, Louis Morisette, Maxim Roy ...
あらすじ 36歳のピエール=ポールは、哲学博士号を持っているが、宅配便の配達をしている。ある日強盗が殺し合う現場に出くわし、大量の現金が入ったカバンの前には自分1人。それまでの価値観をかなぐり捨て、現金をこっそり持ち帰った彼は、新しい人生を始めるのか…?

ドゥニ・アルカン監督の「Le déclin de l’Empire Américain(邦題「アメリカ帝国の滅亡」)」、 「Les Invasions Barbares(「みなさん、さようなら」)」に続く3部作の完結編。1作目が邦題では「滅亡」になってますが、原題からいくと斜陽が正しい。今作が滅亡に当たります。3作目がこのタイトルになるって予想してなかったんでしょうけど(笑)
ケベック映画の何が楽しいって、ケベック訛りのフランス語。ところどころ意味の分かんないところもあったりして。アクセントはそれほど強くはないので、字幕はついてませんでしたが、ケベック独特の言い回しとかあるしね。
しかし、これがなぜアメリカ帝国の滅亡なのか、よく分からなかったんですが…。前2作は観てないので、3つ続けて観た方がいいのかな…。

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グラン・テアトルでリサイタル

イベント
03 /07 2019
2年前にパリで「魔笛」を観てからファンになり、応援しているボルドー出身の若きバリトン、フロリアン・サンペ君のリサイタルがあったので行ってきました!いや、別に私が応援なんかしなくたって、既に世界の舞台からお呼びのかかる、フランス人若手の中でも指折りの売れっ子なんですけど(笑)
まだ学生のサンペ君がパパゲーノ役に抜擢されてグラン・テアトルの初舞台を踏んでから早10年。以来彼が心の我が家と呼ぶ劇場でのリサイタルとあって、チケットもほぼ売り切れ状態。元々このリサイタル、月末の土曜にプログラムされていたのですが、件のジレ・ジョーヌ騒ぎで毎週土曜は必ずと言っていいほどグラン・テアトル閉鎖されており、急遽日程が繰り上がりました。で、相当な戻りチケットが出るだろうと踏んでいたのに、全然出ない。表情が見えないほど遠い席では彼の魅力半減なので、1週間前まで粘ってやっと4列目の席を手に入れました。

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グラン・テアトルのホールまで入ったのは20年ぶり。

バスティーユに慣れていると、わー、ちっちゃー、と思ってしまう。オペラ・ガルニエが半分ぐらいになった感じ。ここならどの席でも遠いってことはないな(笑)

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しかもリサイタルではオケボックスがないので、舞台がすぐそこ。

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プログラム。

前半がメロディ(フランス語のリート)、休憩をはさんで後半はモーツァルト、ハイドン、ロッシーニのアリアという構成。この写真テアトル入ってすぐの大階段の辺りで撮られたものだと思うのですが、ガルニエがオペラ座を設計する際に参考にしたというところ。ボルドーの方がずっとシンプルですっきりしていますけどね。

さて、時間になってサンペ君登場。役の衣装じゃなくぴったりしたタキシード姿で見ると、迫力の胸板の厚さ(しかも間近だし)。どこかで水泳選手の胸郭とか書かれているのを見ましたが、ほんとそんな感じ。
ピアニストと呼吸を合わせて、ハイっと今まさに始まろうという時に、客席に響くケータイの音…、それもすぐに消さない。でもサンペ君、笑顔で待ってました。幸い曲が始まってなくて良かったけど、顰蹙だよな~、近所の席のじいさんでした。若者よりマナー悪いぞ!
曲はエルネスト・ショソンの「愛と海の詩」。静かな美しい曲で、失われた愛を歌う悲しい詩。いつもの明るく力強い歌声と違って、低音で切々と歌っていたので、隣で寝ている人が…(-_-;)。彼がフランス語で歌うのを初めて聞きましたが、歌詞がちゃんと聞き取れるクリアーな発音で感動しました。今のところロッシーニのスペシャリストのようになってますが、フランスもののオペラに出るのを観たいなー。
後半は、モーツァルトの「偽りの女庭師」からナルドのアリア「イタリア語で言うならば」で楽しくスタート。いきなりパワー全開で、客席も一気に盛り上がります。前半と打って変わって明るく楽しい選曲(全部イタリア語!)で最後は彼の当たり役、フィガロのアリア「俺は町の何でも屋」で本編終了。


これは1月にヴェルサイユ宮殿で、マクロン大統領が世界の企業家を招いて「Choose France」というレセプションを行った際の映像。フランスを代表する歌手としてこんな場で歌う立派なサンペ君。ピアニストもこの時と同じ方でした。

アンコールはすっかりリラックスムードで、いきなり喋りから入る(笑)
ロッシーニのすごく素敵な曲やります、特に歌詞が、と言って始まったのが「La chanson du bébé赤ちゃんの歌」。文字通り赤ちゃんが歌っているので、パパ、ママン、ピピ、カカ!という歌詞。客席爆笑の渦。でっかい赤ちゃんみたいなサンペ君が歌うとあまりにもピッタリ過ぎて(笑)
続く2曲目も「僕はアニメが大好き」と言って始まったピアノはスウィング!アラジンの「Friend like me」でした。ブロードウェイばりに歌って踊る!まさかクラシック以外のものを歌うとは思ってなかったからびっくり!かっこいい!英語もイケてる!ピアニストさんも素晴らしかった。あんな変幻自在に弾けるなんてかっこよすぎる。
最後の曲は僕一人でやりたくないので…、とコメントがあって客席もおおっ?と期待の声が上がる。4月からやるマノンに出演するのでボルドー入りしているテノール、バンジャマン・バーンハイム君が登場。2人でドニゼッティの「愛の妙薬」だったかな?のデュオをやってくれました。彼もこれから注目の若手なんですよね。張りのあるええ声してます。得しちゃったー。

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ほんとはこれで終わりだったんですけど、鳴りやまない拍手にピアニストさんと急遽相談して、じゃあもう1曲、となったんですが、譜めくりのお嬢さんがさっさと帰っちゃったみたいで、ジャンパー姿のおじさんがほな私が~、と小走りにやってきた。ええ、あなたが~?とめっちゃウケるサンペ君。この曲が終わっても、いつまでも拍手続いていたので、彼がオーヴォワー、と呟いてやっと終わりました。

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予定より20分も超過して充実のリサイタルでした。前半は寝ていたprinceも、後半は、すっごい良かった!来て良かった!と言っていたので、サンペ君の魅力にハマったようです。ふふふ。最初に観た時から思ったのだけど、彼は豊かな艶のある声とか、確かなテクニックとか、完璧なディクションとか、演技のうまさとかも持ってはいるんだけど、なにより舞台人として一番重要な存在感、カリスマ性がある。バリトンが主役じゃないオペラでも、よっぽど力のあるテノールじゃないとサンペ君の方が目立ってしまう。今のところ、同年代の若手主体のキャスティングに入っていることが多いので、大物テノールとの共演はないのですが、華のあるテノールと一緒にやるところを観てみたいな~、と思っています。
来年度もフィガロで世界を旅するサンペ君ですが、日本デビューします!東京でやる「セビリアの理髪師」、お近くの方は是非生で彼のフィガロを堪能してください

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